検索窓
今日:4 hit、昨日:8 hit、合計:82,954 hit

買って貰える日常 其の弐 ページ26

「おい!太宰は未だか!」


ソワソワとし乍国木田が聞くと敦は携帯を見て「そろそろ着くそうです」と云った。


「全く…予定の時間を三十分も過ぎているではないか!何をしとるんだあの唐変木は!」


国木田が云い終わるのと同時だった。探偵社の扉が開かれる。敦が「太宰さんとウィリアムです!」と云った。

パン!パン!パン!!!

皆が両手に持っていたクラッカーを一斉に鳴らした。


「之…皆から」


鏡花が顔を赤らめ乍綺麗に包んである紙袋を前に出す。鏡花が待っていた声はウィリアムの声なのだが…。


「うわあ。鏡花ちゃん私に呉れるのかい?モテるのは矢張り照れるねえ」
「空気を読め!太宰ィィイイ!!」

ウィリアムは何故か太宰の背中で気絶していた。

太宰がウィリアムを医務室のベッドに下ろすと与謝野がウィリアムを診察する。


「こりゃあ食中毒だねェ。太宰、アンタ一体何処に外食しに行ったンだい?」
「今日は外食してません。私が作った料理を食べて…ウィリアムはもう……」


太宰が目頭を抑えてシクシクと泣き真似をする。


「下手な小芝居は止めろ太宰!貴様何をしとるんだ!!今日はウィリアムが主役の日だろうが!!」


国木田の怒号を聞いて太宰は「だって〜」と口を尖らせる。


「国木田君が少し時間稼ぎをしろって云ったんじゃあないか」
「嗚呼。そうだ。一時間程ウィリアムの出社を遅らせろと俺は云った。然し!三十分も予定を過ぎ!ウィリアムを気絶させた状態で出社して来い等とは云っておらん!!」
「まあまあ国木田君。そんなにカッカしないで」
「貴様が云うな!太宰!!」

平和な日常→←買って貰える日常 其の壱



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (56 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
97人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - こちらこそ、忙しいところ、指摘してしまいすみません。返信ありがとうございます。活動頑張って下さい。 (2019年7月21日 21時) (レス) id: 2e7cf744fc (このIDを非表示/違反報告)
フ瑠ラン(プロフ) - 優さん» 返信遅くなってすみません。名前は変えません。もう、続編まで出してしまっているので、変えるのが中々難しいからです。指摘ありがとうございます (2019年7月21日 21時) (レス) id: fd8dea4aea (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ウィリアムという名前は、男の子につけるものです。女の子なので、別の名前にした方が良いかと思います。ウィリアムは、ウィリアムズにして名字にするなどしてはいかがでしょうか? (2019年6月12日 18時) (レス) id: 2e7cf744fc (このIDを非表示/違反報告)
フ瑠ラン(プロフ) - 今現在、大人夢主となっております (2019年2月12日 17時) (レス) id: fd8dea4aea (このIDを非表示/違反報告)
尾崎(プロフ) - 夢主は何処へ??? (2019年2月12日 2時) (レス) id: 81e15430bb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:フ瑠ラン | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年2月8日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。