検索窓
今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:82,944 hit

殺人事件解決の日常 其の参 ページ12

旅館に入ると警官は人が殺された事件現場に連れて行って呉れた。事件現場には三人程の警官と四人程の容疑者と思われる人物達が居た。

一人、此の旅館の女将
一人、此の旅館の若女将
一人、此の旅館の料理長
一人、此の旅館の料理人

殺されたのは一人の女性客。

警官によると四人凡て容疑を否認しているらしい。谷崎は難しい事件だと思った。

ウィリアムは谷崎の横でキョロキョロとしている。そして頷いたり判った等と云ったりしている。そして谷崎の服を引っ張ると云った。


「あたし、はんにんわかったよ」


その場に居た全員がウィリアムを見た。ウィリアムは嗤うと四人の容疑者に近づく。そして云った。


「此の四人の人は本当に殺してないよ」


行成ウィリアムが饒舌になる。先程迄子供らしい喋りだったのに。


「凄いよねぇ。ぜーんぶ人に罪を擦り付けようとしてる。ねえ、警官さん」


ウィリアムが此処迄谷崎達を連れてきて呉れた警官に嗤い乍云った。警官の顔は無表情になる。


「俺が殺したとでも云いたいのか?」
「そうだよ?」


ウィリアムは頷く。其れを見た警官は急に腹を抱え嗤い始めた。警官の姿が段々変わっていく。

刑事服から白と赤を貴重とした服へ。黒かった髪は血のように真っ赤な髪色に変わった。警帽のせいで影になって見えなかった顔には道化師(ピエロ)をモチーフとされた仮面が着いている。


「あは、あははは!!久しぶりだねェ、ウィリアム!!漸く君を見つけた!!」


狂った様に嗤い乍道化師(ピエロ)は云った。ウィリアムの眉間に皺が寄る。


「滑稽だ、滑稽だ!そんな姿()になってちゃア見つけられないよねェ!」

谷崎には何が何だか分からなかった。

違う人間の日常→←殺人事件解決の日常 其の弐



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (56 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
97人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - こちらこそ、忙しいところ、指摘してしまいすみません。返信ありがとうございます。活動頑張って下さい。 (2019年7月21日 21時) (レス) id: 2e7cf744fc (このIDを非表示/違反報告)
フ瑠ラン(プロフ) - 優さん» 返信遅くなってすみません。名前は変えません。もう、続編まで出してしまっているので、変えるのが中々難しいからです。指摘ありがとうございます (2019年7月21日 21時) (レス) id: fd8dea4aea (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ウィリアムという名前は、男の子につけるものです。女の子なので、別の名前にした方が良いかと思います。ウィリアムは、ウィリアムズにして名字にするなどしてはいかがでしょうか? (2019年6月12日 18時) (レス) id: 2e7cf744fc (このIDを非表示/違反報告)
フ瑠ラン(プロフ) - 今現在、大人夢主となっております (2019年2月12日 17時) (レス) id: fd8dea4aea (このIDを非表示/違反報告)
尾崎(プロフ) - 夢主は何処へ??? (2019年2月12日 2時) (レス) id: 81e15430bb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:フ瑠ラン | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年2月8日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。