【おそ松さん】出 来 ち ゃ っ た

いくめん 6*° ページ8

貴女 side


あのプロポーズ(仮)から２週間。
カラ松は私の父が経営する宝石商で務めることになりました。


カラ松曰く『自分にあった仕事』だったらしく、毎日経験の毎日だそうで


私も仕事に行っているか、と言われると
そうでもない。


父が少し過保護な為、早めの産休を摂らせて貰っている
そして何より一番変わったのは、私のマンションの部屋にカラ松と2人で住み始めたら、という事


これも父の策略である。

一人にしてもしもの事があったら、とどうしても譲らず、終いにはカラ松に土下座をかまして頼んだとか



でもまあ、お陰様で寂しい思いも不安も無いのは事実である


「元気に私達の所に生まれて来てね」


お腹を擦り、そっと呟く



ガチャっ


カラ松「ただいま」


「あ、おかえりなさい。今日は早いね」


カラ松「あぁ、少し早く終わったんだ」



とか言って、きっと早めに終わらせてきてくれたんでしょ？ と、言いたい所だが、彼の優しさと共に胸にしまった



カラ松がスーツから着替えるのを手伝いながら、今日の話を聞くのがいつもの習慣と化している



カラ松「部長がギャグ好きでな、面白い人だった。 正直、仕事中に笑わせてくるのは辞めてほしい」


と笑いながら話してくれる。

楽しく仕事出来ているのなら、よかったなぁ




「あ、今動いたよ！」


お腹をとんっと、軽く蹴ったような衝撃


カラ松「本当か？！ 元気に育ってるんだな」


と優しくお腹を撫でるカラ松の表情はとても柔らかい




.




「今ね、私、とっても幸せ」


カラ松「あぁ、俺もだ」




何時ものように、心の中でそっと呟く

────貴方のおかげで、みんな幸せだよ────

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