【おそ松さん】出 来 ち ゃ っ た

いくめん 15*° ページ17

貴女side


最高の持て成しを受けた私達は夕方頃においとまさせて貰うことした



松代「またいつでも来て頂戴ね。」


「はい、ではまた。お邪魔しました」

カラ松の車に乗り込み、発進する車内から控えめに一礼する



カラ松「帰り、少し寄りたい所があるんだが……いいか？」


「もちろんいいけど、何処に？」



首をかしげ、問いかけると人差し指を立て口元に当て

「それは秘密だ」と不敵に笑う


……そんな笑顔、ずるい

むー、と少し膨れっ面気味で前を向く


車は街を出て、どんどん道を進んでいく
初めてではない場所なのだが、鮮明に道は覚えていない
なので現在位置が何処なのかは把握出来ていない



目的地に付いた様で、 車を道際に止め降りる




カラ松「ここだ」


と手を引かれ導かれたのは、何時かあの日来た思い出の場所。
赤塚町を見渡せる丘だった


夕日が街をオレンジ色に染め上げ、とても綺麗だ



「綺麗…… 突然、どうしてここに？」


カラ松「その、だな……

A」


咳ばらいをし、真剣な表情でこちらに向き合うカラ松


「は、はい」


カラ松「付き合ってから、５年経った今、やっと言えるな。


……俺と、結婚して松野の名字を一緒に名乗ってくれないか？」


膝をつき、ポケットから取り出した箱をぱかりと開く

中にはダイヤの入った指輪



嬉しくて、嬉しくて溢れる涙を拭い、伸ばされたカラ松の手を握る







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「喜んで」

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