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261個目 ページ17

『(寂しい……)』

私の席から斜め前の方に緑間くんは座っている
緑間くんと高尾くんが話していると一人の女の子が緑間くんに話しかけた
どうやら隣の席みたいだ

緑間くんも昔のようなツンケンとした態度を取らず、普通に話している

『……』

別にそれはクラスメイトなら当たり前の光景で、女の子と話すな!なんて言う権利は私にはない

それでもちょっとだけ……ヤキモチを妬いた…

私はそんな光景から目を逸らして次の授業の準備を始めた



.



しかしそんな状況も少しすれば慣れるもので、今では特に何とも思わなくなった
お昼ご飯はいつも通り一緒に食べるし、休み時間もお喋りに行ったりもする

近くの席のクラスメイトとも話す機会が増えて私的にも楽しい日々を過ごしている

「なーA」

『なにー?小倉くん』

「いや俺大倉!そのネタ毎回しないと気が済まねぇのかよ!」

『済まないね。で、どったの?』

「次の授業で俺ここ当たるんだわ、答え合ってる?」

『あー………残念!計算ミスしてますね!』

「マジか!聞いてよかった〜」

『ここはyじゃなくてxを代入するんだよ』

「ありがとなA!」

『どいたまー』

大倉くんとの会話も終わり、何気なしに緑間くんの方を見ると、

『…あ』

パチリと目が合った
私はニッコリ笑ってピースをすると緑間くんは何事も無かったかのように前を向き直した

『ノーリアクションは辛いよ……ぴえん』



緑間side

ずっと一緒だったAと席が離れてしまった
騒がしいあいつの声がしないだけで物足りなさを感じる
横目でAの様子を伺っているとクラスメイトと楽しげに話している姿を見掛けた

「……」

高「しーんちゃん」

「なんだ」

高「寂しいんだろ?」

「っ、うるさいのだよ」

ニヤニヤと腹の立つ顔をする高尾をジトリと睨んだ


また何気なしにあいつの方を見ると、

「…!」

パチリと目が合った

あいつはニッコリと嬉しそうな表情を浮かべピースサインを送ってきた

「………(可愛い…)」

俺は崩れそうになる表情を見られないよう、すぐさま前を向き直した

高「ププッ、真ちゃん分かりやすwww」

「黙れ高尾…!」

高「いでででっ!!マジで真ちゃんすぐに手出るようになったよな!!!」

「お前が余計な事言わなければ良いだけの話なのだよ」

高「へいへーい」


side end

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設定タグ:黒子のバスケ , 緑間真太郎 , 秀徳   
作品ジャンル:アニメ
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肉巻きおにぎり(プロフ) - 夜遅くにコメント申し訳ありません、ずっと更新楽しみにしてたので、めちゃくちゃに嬉しかったです!どうかこれからも、体調に気をつけてゆっくり更新頑張ってください、本当に楽しみにしてます! (2023年2月7日 1時) (レス) id: 26e00175be (このIDを非表示/違反報告)
柚奈原(プロフ) - このお話凄く好きです!!どうか、更新してほしいです (2022年2月27日 6時) (レス) id: 8b030105a8 (このIDを非表示/違反報告)
彩弥 Ayami(プロフ) - 自分新規ですけど、このお話すごく好きです!2人が仲直りしてほしいので、更新して欲しいです… (2021年9月19日 15時) (レス) id: ea9a1583d4 (このIDを非表示/違反報告)
限界突破済みヲタク(プロフ) - 超面白い、面白すぎる、、どうか、どうか更新をお願いします…! (2021年9月18日 11時) (レス) id: ec647ac5eb (このIDを非表示/違反報告)
畑ケケ(プロフ) - もう、更新の予定はありませんか? (2021年7月23日 11時) (レス) id: 94b0c6b701 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めんたいこ。 | 作成日時:2020年5月14日 21時

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