検索窓
今日:2 hit、昨日:8 hit、合計:59,570 hit

260個目 ページ16

夏の暑さも落ち着き始めた9月の終わり__

問題の進路調査票もとりあえず空白の欄を埋め、提出した
未だに高尾くんからは白紙での提出を弄られる

『おっはよー』

高「おはようAちゃん」

緑「おはよう」

『今日数学小テストあるよね?』

高「え!そうだっけ!?」

緑「あぁ、昨日そう言っていたのだよ」

『高尾くん補習決定かな?』

高「ちょっ、範囲教えて!」

『タダで教えて貰えるとでも?』

高「真ちゃんの隠し撮り写真でどう?」

『交渉成立ぅ!!』

緑「何勝手に人を交渉材料にしているのだよ!あと高尾!貴様隠し撮りとはどういう事なのだよ!」

朝からワイワイしていると先生が来たので大人しく席に着いた

先生からの連絡事項を軽く聞き流しながら外を眺めていると、

「よし、じゃあ席替えするか」

『は…ッ!?』

高「やっぱりかぁ」

緑「まぁ、ずっと同じままだったからな」

クラス中から不満そうな声や嬉しそうな声が沸き立つ
そんな声を無視して先生はクジを作り、クラスのみんなに引かせていく

『うぅ……』

私は1人机に突っ伏した
また3人でこんな風に並べることは難しいだろう
でもせめて緑間くんとは近くになりたい

緑「…おい」

『…ん?』

そんな事を考えていると小声で緑間くんが話しかけてきた
私は俯いていた顔を上げ、緑間くんを見上げた

緑「別にクラスが別れる訳では無いのだからそんなに落ち込むな」

『そうだけどぉ……』

緑「はぁ…」

くしゃりと頭を撫でられる
チラリと横目で覗き見ると、優しく微笑む緑間くんの姿

『なんで笑ってんの……緑間くんは離れてもいいの?寂しくないの?悲しくないの??』

緑「いや悪い、それよりAの反応がな」

『人の反応見て楽しむなんて最低!』

緑「やかましいのだよ」

「おーい、お前らイチャイチャしてないでくじ引けー」

「『っ!!』」

高「ヒャヒャヒャwwwww」

私達は羞恥と戦いながらくじを引いた


「おーし、全員引いたな。適当に書いていくから席替えしろよ」

黒板に番号を適当に書いていく先生
周りから残念がる声や喜びの声で教室が騒がしくなる

高「2人ともどうだった?」

『私、真ん中の列の後ろ』

緑「俺はこの列の前なのだよ」

高「あ、俺真ちゃんと近いわ」

『なんで私だけ…!!』

高「離れちまったなーw」

見事に私だけ離れてしまった
やだやだと駄々をこねるも席替えが始まり、仕方なく荷物を持って番号の席へと移動した

261個目→←259個目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (126 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
405人がお気に入り
設定タグ:黒子のバスケ , 緑間真太郎 , 秀徳   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

肉巻きおにぎり(プロフ) - 夜遅くにコメント申し訳ありません、ずっと更新楽しみにしてたので、めちゃくちゃに嬉しかったです!どうかこれからも、体調に気をつけてゆっくり更新頑張ってください、本当に楽しみにしてます! (2023年2月7日 1時) (レス) id: 26e00175be (このIDを非表示/違反報告)
柚奈原(プロフ) - このお話凄く好きです!!どうか、更新してほしいです (2022年2月27日 6時) (レス) id: 8b030105a8 (このIDを非表示/違反報告)
彩弥 Ayami(プロフ) - 自分新規ですけど、このお話すごく好きです!2人が仲直りしてほしいので、更新して欲しいです… (2021年9月19日 15時) (レス) id: ea9a1583d4 (このIDを非表示/違反報告)
限界突破済みヲタク(プロフ) - 超面白い、面白すぎる、、どうか、どうか更新をお願いします…! (2021年9月18日 11時) (レス) id: ec647ac5eb (このIDを非表示/違反報告)
畑ケケ(プロフ) - もう、更新の予定はありませんか? (2021年7月23日 11時) (レス) id: 94b0c6b701 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:めんたいこ。 | 作成日時:2020年5月14日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。