【黒子のバスケ】帰宅部の私がマネージャーになりました６【秀徳】

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次の日___

結局やりたいことなどすぐに思いつく訳もなく、スッキリしないまま学校へと向かった

『(普通に職に就くなら会社員とか公務員とか…？でもピンとこないしなぁ…)』

特技もこれといったものもないし、好きなものだって夢に出来るようなものでもない

『はぁ、もういいや…』

私はうだうだ考えることをやめた




お昼休み___

いつもなら3人でお昼ご飯を食べているが、緑間くんは監督に呼ばれ先に弁当を食べて不在だ

『高尾くんは進路っていうか、将来何するの？』

高｢ん？俺？｣

『そう、高尾くん』

高｢候補はあるぜ？｣

『え！ほんとに！？』

高尾くんはのんびりしてるイメージがあったせいか驚いてしまった

高｢今ん所、建築士か空間デザイナーだな｣

『高尾くん、建築関係に就くの？』

これまた意外な職に驚いた

高｢ホークアイを活かしたいと思ったのもあるし、俺結構設計するの好きだからさ｣

『なるほど……』

高｢Aちゃんは？｣

『…私は……まだ何にも…』

具の残っているお弁当に視線が落ちる
話題を出しておいてなんだが、私には振らないで欲しい
高尾くんはすぐにそんな私の様子を察してか、それ以上は聞いてこなかった

高｢まっ、Aちゃんが決める事だからね｣

『ん、ありがと』

緑間くんはどうなんだろ
プロのバスケ目指すのかな

高尾くんも緑間くんもちゃんと自分の得意分野が分かってるから…

『(いいなぁ……)』

そんな2人を羨ましく感じてしまった



あれから色々調べてみたりしたがどれもピンとは来ず、結局提出期限の月曜日を迎えてしまった


｢それじゃあ連絡事項は以上。先週言ってた進路調査票を集めるぞー、後ろから集めて来てくれ｣

担任の言葉にｶﾞﾀｶﾞﾀと椅子を引く音が響き渡る
緑間くんもすぐに立ち上がってみんなのプリントを集めていく

｢おい、A、何してんだ？｣

『…あっ、ごめん』

前の席の早川くんに声を掛けられ、遅れながらも進路調査票を集め先生に提出した

『(憂鬱だ……)』

このクラスの中で進路に関して1番気乗りしないのは私に違いない


そして昼休み、恐れていた事が起きた

｢おーい、Aいるか？｣

『げ……』

高｢Aちゃん、担任から呼ばれてんぞ？｣

緑｢何かやらかしたのか？｣

『なーんで私がやらかしたこと前提なの！』

担任からの呼び出しがあったとすれば大方予想はつく

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