【黒子のバスケ】帰宅部の私がマネージャーになりました６【秀徳】

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私はルンルンとスキップしながら待ち合わせにした砂浜に向かった

月明かりのおかげで薄らではあるが2人の姿を見つけた

『おーい！2人ともー！』

手をブンブン振りながら駆け足で2人の元へ

高｢お、きたきた！｣

『いやー、急に呼び出してごめ……いだだだだ！』

緑｢お前……1人で出歩いたのか？｣

緑間くんが私の頭を鷲掴みしてきた

『コンビニ行くぐらいだったからさ、てか待ってミシミシいってる！！』

緑｢それぐらいなら連絡するのだよ｣

高｢そうだぜー、Aちゃん。真ちゃんなら絶対ついて行ってくれたって！｣

緑｢うるさいのだよ高尾｣

『ごめんごめん、それより………これしよう！』

私は袋の中から花火セットを取り出した

緑｢花火…？｣

高｢おー！いいね、夏っぽい！｣

『ね？いいでしょ？』

緑｢はぁ…仕方ないのだよ｣

『よっしゃ決まり！』

それから高尾くんがバケツに水を入れて持ってきてくれた
3人で砂浜まで向かい、花火のパッケージを開ける
手持ち花火や線香花火などがたくさん入っていた
それぞれ花火を手に取り、高尾くんが火をつけてくれた

『うわ〜！きれーい！』

独特の火薬の匂い、パチパチと火花が散る音、そして夜の砂浜を照らす花火
私は花火を持ったまま砂浜を駆け回る

緑｢おい、あまり走るんじゃないのだよ｣

高｢ははっ！Aちゃん近所のガキンチョと一緒だな｣

『私はガキじゃありません！』

それからいろんな色の花火を3人で楽しんだ
最後、残しておいた線香花火をすることに

高｢うっし、じゃあよくあるゲームだけど最後まで残ってた人の勝ちってやつ！｣

緑｢俺は人事を尽くしている、勝つに決まっているのだよ｣

『線香花火に人事なんて関係ありません！』

高｢ぜってー勝ってやる！！｣


｢｢『せーーの』｣｣


一斉に線香花火に火をつけた


パチパチパチ、と静かに火花が散る
波の音だけが響き渡っていた

私もじっと線香花火の灯火を見つめていた

黙っているといろんな考え事をしてしまう

『(気付けばもう2年の夏……高校生活も半分を過ぎた。チャンスはあと3回だけ…緑間くん達と一緒にバスケできるのも………)』






高｢あと少しだよな｣





『えっ……』





高尾くんが静寂を破った

私は自分の考えを読まれたのかと驚いてﾊﾟｯと顔を上げたが、高尾くんは線香花火を見つめたまま

高｢俺達がこうやって一緒にバスケできんのもさ、長いようであっという間だなって思って｣

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