【黒子のバスケ】帰宅部の私がマネージャーになりました５【秀徳】

200個目 初デート ページ6

久しぶりに聞いたな、最近ないからすっかり油断していた
聞こえないフリをしていると、

『っ！』

突然右手を握られる
ﾊｯとして緑間くんを見つめると、

緑｢あんな奴らの言葉など気にするな。お前は……そのっ…｣

何かを言いかけながら緑間くんはそっぽを向く

『…？緑間くん？』

緑｢…っ、か、…可愛い…のだよ…っ///｣

『…へ！？///』

小さな声だがちゃんと聞こえた
あの緑間くんが"可愛い"って言った…

緑｢だから可愛いと言っているのだよ！///｣

『なんで逆ギレすんの！あ、ありがとう！！緑間くんもかっこいいよ！//』

緑｢なっ！…っ///｣

結局カフェに着くまで私達はまともに会話が出来なかった



カフェへと着くと、緑間くんが扉を開けてくれた
レディーファースト…！

『ありがとうっ』

｢いらっしゃいませ、ご予約の方ですか？｣

緑｢はい、緑間です｣

｢緑間様ですね……こちらへどうぞ｣

『えっ、予約してくれてたの？』

緑｢確実に入りたかったからな｣

知らない所で気を回してくれてるとは思わず少し驚いた
案内された席に座る
メニュー表を渡され、さっそく目を通した

『どれも美味しそう〜♪』

緑｢俺はカルボナーラにするのだよ｣

『じゃあ、私はチーズたっぷりのグラタンで！』

店員さんに注文し、料理が届くまでさっきの映画の感想を言い合った

『恋愛映画は泣けるものが多いけどあれはずるいよ……幼なじみが死んじゃうなんて無理…』

緑｢学生であんな劇的な事が立て続けに起こるわけないのだよ｣

『身も蓋も血も涙もないこと言わないでよ！……でも、もし好きな人と幸せになってるそばでそんな事が起きたら辛すぎるよ…幼なじみなんていないけど』

緑｢もしそんな事が起きたとしたら俺がずっと傍で支えてやるのだよ｣

『………緑間くんって、無自覚なの？』

緑｢は？………っ！！///｣

無自覚だったらしい
ごめんね、緑間くん

緑｢もうこの話は終わりだ！//｣

『可愛い……』

緑｢おいっ！｣

『あははっ、ごめんごめん』

でも今の緑間くんは可愛くて堪らない
耳まで真っ赤にしてそっぽ向いてる彼を可愛いと言わずしてなんと言う
というか女の私より可愛いとかなんなん！！

そこにようやく注文した料理が届いた

『これは最高のとろとろ具合…！ん〜っ、美味しすぎ…！』

緑｢…まぁまぁなのだよ｣

『美味しいと素直に言いなさい←』

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