【黒子のバスケ】帰宅部の私がマネージャーになりました５【秀徳】

222個目 IH決勝リーグ ページ28

ついにやってきた2年目の夏
去年の夏は悔しい思いをしたものだ

今年のIHは開催地が東京
都予選ブロックは誠凛、桐皇、秀徳は見事にバラけた
そうなれば結果はなんとなく分かるわけで……

決勝リーグは誠凛、桐皇、秀徳、そして霧崎第一の4校が勝ち上がった
上位3校がIHへと切符を手にすることが出来る


決勝リーグ第1試合は霧崎第一
ここには危なげなく勝つことができた

第2試合は桐皇
健闘するも緑間くんと相性の悪い青峰くんを止めることができず、惜しくも敗けた
この時点で一勝一敗

第3試合は因縁の相手、誠凛
この時点で誠凛も一勝一敗と同率
負ければIHへの出場が厳しくなる
緑間くんと高尾くんは今までにない程に気合いが入っていた


『誠凛は木吉さんがおらず、私達秀徳は主力であった3年生が抜けてパワーバランスはほぼ拮抗しています。おそらくWC予選の時のような試合になるかもしれません』

中｢だが去年のように誠凛の11番が何か仕掛けてこようがタネは分かっている。ミスディレクションはほぼ効かないと思って平気だろう、高尾、ゲームメイクは任せたぞ｣

高｢はい｣

宮-裕｢でもあの火神のジャンプ力には注意しろよ、緑間｣

緑｢分かっています、あいつの相手は俺が｣

中｢よし、誠凛とはもう因縁の相手だ。油断など出来ん、全力で叩き潰してこい！｣

"はいっ！！！"


整列する直前、高尾くんと緑間くんが私を待っているのが見えた
もう何も言われなくても分かっている
私が2人の元へと行くと、2人は背中を向けた
そして今度こそ勝つことを信じて、2人の背中を叩いた

『2人とも……行ってらっしゃい！！』

高｢あいよ！｣ 緑｢あぁ｣


誠凛との試合は予想通り、WCの時同様シーソーゲームとなった
やはりゴール下がお互い去年より弱く感じる
だがそれでも攻撃力に関しては1歩も引かない
取られれば取り返す、その繰り返しだった

でも去年と違うのは、高尾くんが黒子くんに付きっきりにならなくてもよくなった点だ
1度も勝てずじまいで終わり、全員が誠凛のDVDを何度も何度も見直し研究してきた
おかげでDVDプレーヤーおしゃかにしたよ…←

そして去年の桐皇戦で黒子くんのオーバーフローを見たせいかミスディレクションは効かず、火神くんの驚異的なジャンプも足への負担が大きく後半には交代

いろんな要因が重なり、ラストは緑間くんと高尾くんの空中装填式3Pシュートが決まり私達秀徳がようやく誠凛に勝ったのだ


『〜っ、やっと…！勝った…っ！！』

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