【黒子のバスケ】帰宅部の私がマネージャーになりました５【秀徳】

195個目 初デート ページ1

あんなに毎日顔を合わせて話もしているのに、電話となると緊張してしまう
慌てて画面をスワイプする

『も、もしもしAですっ、主な武器はロンギヌスの槍だ！』

緑《は？》

緑間くんからの第一声が酷く冷たく感じたのは気のせいだと思いたい

『ごめんなさい、テンパりました…』

緑《だろうな、知っているのだよ》

『えへへ//』

緑《照れるな、気持ち悪い》

『酷っ！私一応、か、彼女だよね！？』

緑《明日の事で電話したのだよ》

え、無視？ 彼女だよね？？私、彼女だよね？？？

緑《10時に駅前に集合で大丈夫か？》

『う、うん！10時に駅前ね……大丈夫だよ！』

忘れないようすぐにメモをする

緑《…お前はどこか行きたい所はあるか》

『え？行きたいとこ？うーん……あ！駅からちょっと歩いた所にさ、カフェがあるんだけどそこ行ってみたかったんだよね！』

緑《分かった、他にやりたいことはあるか》

『あっ、じゃあじゃあ！明日の私のラッキーアイテム探し付き合って！』

緑《はぁ、仕方ない…付き合ってやるのだよ》

やっぱツンデレだな〜緑間くん

その後、案外色んな案が出た
映画だったり雑貨屋だったり水族館だったり

プランとしてはラッキーアイテム探し→映画→カフェ→ちょっとショッピングという流れになった

緑《大方決まったな》

『すっごい楽しみになってきちゃった』

緑《寝坊するなよ》

『絶対しないし！毎日早起きしてんだから！』

緑《それじゃあ、そろそろ切るのだよ》

『…うんっ』

時計を見ればもう11時になろうとしていた
10時過ぎに電話し始めたからもう1時間経とうとしていた
まだ話していたいとも思うが、遅くなると明日が辛くなる

緑《……A》

切ろうとした瞬間、緑間くんの声が聞こえた

『ん？どうかした？』

緑《………》

『…？緑間くん？』





緑《明日、楽しみにしているのだよ》





『っ！わ、私も！』

緑《あぁ、おやすみ》

『おやすみ……//』

そうしてようやく電話が切れる

私は少しボーッとするもすぐに嬉しい気持ちと恥ずかしい気持ちが込み上げてくる

『うぅ〜……っ！///』

枕に顔埋めバタバタと暴れる
前に見ていた恋愛ドラマの主人公の気持ちが今ならよく分かる

『ていうか緑間くんめっちゃ余裕そうじゃん…くっそ〜……』

それから私は明日の準備をする為にベッドから飛び降りた

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