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いっその事、罵ってくれた方がずっと楽だったかもしれない
先輩達にとっては最後の大会だったんだから
でも先輩達はそんな事をしない
心からそう思ってくれている、願ってくれている
次がある私達に…託してくれた
溢れんばかりの信頼と期待
この学校に来てよかった
この学校のバスケ部に入ってよかった
この人達のいるバスケ部に入ってよかった
緑間くんと高尾くんの顔に笑顔が戻ってきた
あぁ、もう大丈夫だなと私は1人安心していた
大｢A｣
大坪先輩に呼ばれ、ふと顔を上げると優しく頭を撫でられた
大｢ありがとう、俺達に気を使ってずっと我慢してただろ？｣
『…っ、え…？』
木｢お前も目を離せばすぐ我慢するからな｣
宮｢悔しいのはお前だって一緒だろうが。なに俺達に遠慮してやがんだ、生意気なんだよ、投げんぞ！泣くなら思いっきり泣け、後輩の1人や2人、慰めてやれんだよ｣
『別に、…わた、しは……っ、』
"我慢なんてしてない"
そう言おうとしたが、口から出てこなかった
思い当たる節があったから
せっかく止まりかけた涙が溢れそうになる
瞬きをしてしまえば簡単に零れるほどに…
高｢っ、Aちゃん…ありがとっ、あんな風に言ってくれて……っ、すっげー嬉しかった…ｯ｣
緑｢…っ、A…次は必ず勝つ…ｯ、！お前にっ…日本一の景色を見せてやるのだよ…ｯ！｣
『……っ、』
なんでこんなに…優しいんだろう……っ
みんなの方がずっと悔しくて、苦しいはずなのに……っ
こんな時でさえ人のことばっか…
だから堪えきれなかった
『……もっと…っ、みん、なの…バスケが…っ、見たか、った……ｯ、！みんなと…っ、勝ち、たかった…っ！』
それから私は子供のように声を上げて泣いた
その間、先輩達もみんな…みんな一緒になって、泣いて、慰め合った
みんな落ち着きを取り戻し、それぞれやることをやっている
そんな中私は1人、外で風に当たっていた
会場の中からは歓声が聞こえる
今、海常と誠凛が試合をしている
でも今はそんなことどうでも良くて…
ただ暗くなり始めた空を見ていた
部活に入る前の私が、今の私を見たらどれだけ驚くだろうか
こんなに感情的になって、喜んで、笑って、怒って、泣いて、悔しがって……
『これが青春ってやつか……』
ポツリと呟くとポケットの中の携帯が震える
高尾もう少ししたら帰るから、そろそろ戻ってこいだって
Aおっけ
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雪泉(プロフ) - 奏さん» コメントありがとうございます！ですよね！注意書きなどしっかりしておけば読みたくない人も飛ばせますし！ありがとうございます！ (2020年5月6日 10時) (
レス) id: fe3260901f (このIDを非表示/違反報告)
奏 - 私は内容にR入っても大丈夫です!!話数の隣にRって書いとけば読みたくない人は飛ばせるのでは?? (2020年5月6日 7時) (レス) id: 4366abe273 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - ヒャァァァァ!!やっと…やっと…!!(笑)告白シーン歓喜でした(笑)2人のイチャイチャが見たいです!!(笑)何か無自覚でイチャイチャしたりデレたりしてそう(笑) (2020年5月3日 23時) (レス) id: 4366abe273 (このIDを非表示/違反報告)
雪泉(プロフ) - 奏さん» へへへっ、どんな気持ちなんでしょうね！奏さんは宮地先輩推しなんですか！！ならばこの作品を読む時は緑間くんに夢中にさせねば…！← (2020年5月2日 14時) (レス) id: fe3260901f (このIDを非表示/違反報告)
奏 - 149話で真ちゃんが夢主抱き締めてるのどんな思いかめっちゃ気になります…実は夢主を好きって自覚し始めたのかな!?とか、これも無意識なら真ちゃん怖い…とか思いながら読んでました(笑)きーくん(宮地)推しなのにこの作品読んでる最中は真ちゃんに夢中になるなぁ…(笑) (2020年5月2日 9時) (レス) id: 4366abe273 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪泉 | 作成日時：2020年4月27日 8時
