【黒子のバスケ】帰宅部の私がマネージャーになりました４【秀徳】

157個目 vs洛山 ページ12

試合が再開し、秀徳がオフェンス
バイオレーションが取られるまであと10秒…

『(お願い……っ)』

私は分かっていた
2人が何をしようとしているのか…
だから緑間くんから預かっていた将棋の駒を祈るように握り締めた

『(大丈夫……信じてる、みんなの努力を見てきたじゃんか…！)』






緑｢(これは賭けだ……自分を信じる以上に、チームメイトを信じる必要がある…)｣





緑｢(このチームに…人事を尽くしていない者などいない…！！！)｣





緑｢…っ！｣



緑間くんがシュートモーションに入り、大坪先輩達がリバウンドに構える


赤｢(何をやっている……まさか…！！)｣


緑間くんが飛んだその瞬間、手元にボールがドンピシャでパスされ、シュートを放つ

そのボールは高く軌道を描き、リングに当たることなくシュートが決まった

木｢よぉし！！｣ 宮｢っしゃあ！！｣

『〜っ！！』

私は思わず立ち上がった
あのシュートを、この場面で決めることができた…！
やっぱり2人は凄い！！これならまだ戦える！！



秀徳に流れがきた
リバウンドを大坪先輩がとり、宮地先輩がスティールをし、3本連続でスリーが決まった

６０−７１と点を詰めることができた

『まだまだこれからー！！』

ふと赤司くんの顔を見ると、先程まで涼しげだった顔色が変わった



緑｢秀徳はまだ死んでいない！勝負はまだこれからだ！｣

赤｢想定以上だ、真太郎…そうでなくては……｣

緑｢くっ…！｣

赤｢無駄だ…退け！｣

緑｢ぐっ！｣

赤｢僕の命令は絶対だ…！｣

どんなに集中していても赤司くんの前では立っていることが許されない



『緑間くんっ！！！！』



緑｢(まだだ、諦めるな…！倒れることなど何も恥ではない！そこから起き上がらない事こそ恥…！あいつも言っていただろう！！)｣



"『本気も必死も一生懸命もカッコ悪くない！！！』"



緑｢赤司ぃぃぃ！！！｣


起き上がった緑間くんがブロックへと飛んだ

葉｢馬鹿な！1度倒れたあの体勢から…！｣

しかし赤司くんはすぐさまパスへと切り替え、根武谷さんにパスをする
ダンクを決めに行く根武谷さんを大坪先輩が止める

高｢やっぱ大坪サン！最高っすわ！！｣

すぐさま高尾くんが攻めに走る

実｢行かせないわよ！｣

実渕さんがマッチアップに入るが、緑間くんへとパスを出し、またあのシュートが決まる

『よし！！』

中｢まだだぁ！当たれぇ！！｣

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