【黒子のバスケ】帰宅部の私がマネージャーになりました３【秀徳】

143個目 姉side ページ47

それからミスディレクション・オーバーフローが効いて、連続得点を稼いでいく
第3Q残り2分で10点差まで縮めた

でもこれは……未来をひとつ捨てることになる
この先二度と桐皇にミスディレクションは効かない

黒｢それでも…ここで負けるよりマシです…！先のことはまたその時、考えますっ｣

特攻同然の攻めに桐皇も焦り始める
しかし、第3Q最後に今吉さんがシュートを決めた

｢くっ……｣

ﾋﾞｰｰｰｯ!!!

第3Qが終わった

黒子くんの消耗が激しい
通常のミスディレクションよりかなり神経をすり減らしてしまってるから……

鉄｢すまん…テーピングを巻き直してくれ…｣

｢はい、分かりました｣

私は木吉先輩のテーピングを巻き直す
ふと見えた木吉先輩の手が強く握り締めていることに気付いた
かなり思い詰めている
声をかけようとした時、

日｢思い詰めすぎだダァホ、悪い癖だぜ…まったく…｣

日向先輩が呆れたように木吉先輩に言う

日｢もっと俺らを信用しろよ！このチームは強い！お前が作ったチームだろ｣

ﾋﾞｰｰｰｯ!!!

第4Qが始まる音がする

日｢さぁ…泣いても笑っても最後の10分だ！行くぞ！！｣

｢｢｢｢おう！！｣｣｣｣

｢頑張れ…みんな…！｣

みんなが帰ってきた時には決着がついている
私はみんなを信じて送り出した


第4Q開始早々、日向先輩がオーバーフローと合わせスリーを決め、点差を一桁に戻した

そして青峰くんにボールがまわる



｢えっ……｣



一瞬見えた青峰くんの顔が、昔に戻ったように見えた


すぐさま青峰くんが点を取る
どうしても点差が縮まらない


黒子くん達が動いた
青峰くんに対し、黒子くん、火神くん、木吉先輩のトリプルチーム

火神くんや木吉先輩を躱し、シュートを打つ青峰くん
しかしあの青峰くんがシュートを外した

｢なるほど……青峰くんの視線を…｣

青峰くんの視線をリングから自分へと向けたのだ
あれだけのスピードで打つシュートなら効き目がある
そして6点差まで追い詰めた

｢ここしかない！｣

ゾーンプレス、そして１−２−１−１の上級陣形
相手のパスを黒子くんがカットし、日向先輩へ
日向先輩を桜井くんが止めようとするが、

審｢プッシング！黒9番！｣

スリーポイント時のディフェンスファウル
つまり…

｢フリースロー3本！！｣


そしてフリースロー陣形になった

｢…っ！青峰くんがセットアップから外れてる……｣

フリースローが3本とも決まり、3点差に追いついた
その時、

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