128個目 テスト勉強…? ページ32
緑間side
緑「何なのだよ、急に…」
高「あのさ、この際だから聞くけど」
高尾の顔がどこか真剣だ
そのせいで俺の背筋も伸びる
高「真ちゃんって、Aちゃんの事どう思ってんの?」
緑「っ、は?」
またも高尾の口から出てくるAの名前
緑「別にどうも思ってないのだよ、いつもちょっかいばかりかけてくる奴だ…」
高「ふーん……俺はてっきり好きなんだと思ってたけど?」
緑「………なっ!?///」
高尾の言葉に驚きを隠せなかった
緑「(俺が……Aのことを、好きだと…っ?)」
高「その様子じゃ、自覚してなかったのか…」
呆れたような目で見てくる高尾を軽く睨みつけた
緑「っ、お前のおふざけに付き合ってる暇はないのだよ!」
俺はその場から去ろうと高尾に背を向けた
高「真ちゃん、俺はふざけてるわけじゃないよ」
1度立ち止まりゆっくりと振り向く
言葉通り高尾は少しもふざけてる様子はなかった
高「真ちゃんの様子を見てれば分かるよ。Aちゃんを見る目がすっげぇ優しいし、Aちゃんがちょっかいかけてる時だってどっか楽しそうだった」
そんな訳あるか!
そう言おうとしたが、口から出てこなかった
だが…それでも、
緑「……もしそうだとしても、分からないのだよ…」
俺には恋愛経験などない
勉学にバスケに、人事を尽くしてきた
だから恋愛などのうつつを抜かす暇はなかった
そして"今"も…
高「…まぁ、少しずつ知っていけばいいんじゃね?」
言われてみればあいつの事を知っているようで知らない
自分の気持ちすら……分からない
高「真ちゃんっ!」
緑「!」
ぽんっと肩を叩かれハッとする
高「そんな思い詰めんなよ、らしくねぇなw」
緑「お前のせいなのだよ!!」
それから少しだけ言葉を交わし俺達は別れた
帰り道、ずっと考えていた
夏合宿の時、俺達じゃなく宮地サンの前で涙を流していたあいつの姿を見てどうして苛立ちを覚えたのか…
元バスケ部の先輩に暴力を振るわれている姿を見てどうして怒りで気が狂いそうになったのか…
誠凛とのリベンジ戦で背中を押された時に、どうしてあんなにも自信に満ち溢れたのか…
悔しいと言って涙を流す姿を見た時に、どうしてあんなに………
抱き締めたくなったのか……
俺にはまだ分からないのだよ……
side end
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雪泉(プロフ) - 奏さん» コメントありがとうございます!意外に秀徳のお話が少ないなと思ってもう自分が書いてしまえ!という感じで始めました!自己満なお話ですが、喜んでもらえてすごく嬉しいです(泣) これからもこの作品をよろしくお願いします!本当にありがとうございます! (2020年4月23日 22時) (レス) id: fe3260901f (このIDを非表示/違反報告)
奏 - 1年トリオが可愛すぎるし、それを見守る3年トリオが優しすぎてツラいです(笑)黒バスは秀徳最推しなので内容とかいろいろ歓喜です!! (2020年4月23日 21時) (レス) id: 4366abe273 (このIDを非表示/違反報告)
雪泉(プロフ) - RENさん» コメントありがとうございます!遅い更新になるかもしれませんが、頑張ります!RENさんも体調には十分気を付けてお過ごしください!本当にありがとうございます! (2020年4月22日 21時) (レス) id: fe3260901f (このIDを非表示/違反報告)
REN(プロフ) - 帰宅部の私がマネージャーになりました。めっちゃ面白いです。コロナで体調管理に気をつけながら更新頑張ってください。応援しています。 (2020年4月22日 18時) (レス) id: e1030c49e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪泉 | 作成日時:2020年4月15日 14時