32個目 海常vs誠凛3 ページ33
黒子くんは警戒しないといけないな、あとあの赤髪くんも。
私が言うまでもなく緑間くんは分かってるとは思うけど。
誠凛メンバーチェンジです!
『おろ?』
まさかまさかの怪我をしたはずの黒子くんが試合に出てきたのだ。
しかし、黒子くんが出てきてから誠凛はまた調子を取り戻し始め海常に追いつき出し、そこからは点の取り合い、ランガン勝負となった。
そして、
「お返しはもういらねーよ!これで終わりだからなっ!!」
最後に黒子くんと赤髪くんのアリウープが決まり、誠凛の勝ちという誰も予想していなかった結果に終わった。
ビデオを止め、帰る準備をしていると緑間くんはさっさとどこかへ行ってしまった。
ていうか高尾くん間に合わなかったな…どんまい。
『どこ行ったあのカエル野郎!!』
気付けばどこにも見当たらない、自分勝手すぎるおは朝信者についに怒りが爆発した。
とりあえず体育館周りを探していると水道場に派手な髪色の2人、緑間くんと黄瀬くんを見つけた。
何か話している様子だったが私はそんなもの関係なしに声をかけた。
『おいこらカエル野郎』
「「!?」」
緑「A、それは俺のことか…」
黄「…!A…?」
『当たり前だ、何勝手に先に行っとんじゃ、あ?おこだぞ私は』
緑「む…」
『まぁいいや、帰り高尾くんにジュース奢ってあげたら許してあげる』
黄「君は…」
あ、存在放置してた。
『あー…久しぶり?になるのかな、黄瀬くん』
黄「…秀徳に行ったんスね」
『まぁねー、試合お疲れ様』
黄「…どうも」
どこかよそよそしいというか、警戒されているような接し方。
前とあんまり変わらないな。
『黄瀬くんに聞きたいことがあるんだけど…』
黄「なんスか」
もうこの際聞いてしまおうと、話を切り出した。
『黄瀬くん、私のこと何か嫌ってるよね?私なんかした??』
黄「!?」
緑「!」
ちょっとモヤモヤしてたからこの場でハッキリさせておきたい。
私が無意識に何かしてしまったなら謝るしもうやらないよう気を付けるけど…
黄「……それは」
緑「黄瀬、先に言っておくがこいつはお前の知っている女とはまた別なのだよ」
黄「え、」
『ん?』
黄瀬くんの知っている女とはまた別?え、私、女ではないと?え、ディスられた?ディスられたよね、これ。
緑「こいつは人を顔で判断するようなやつではない」
黄「そんなの分かんないじゃないっスか!」
緑「俺はこいつを認めているのだよ、マネージャーとしてな」
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作者名:雪泉 | 作成日時:2020年3月10日 19時