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高「良かったら見学にも来ていいからさ!」
あっれれー?マネージャーになること前提に話が進んでいるような?
やばいやばいこれダメな流れだ!いや私が悪いんだけどね?!
『あの待っ「そこまで考えているなら大丈夫なのだよ」んん?』
緑「最後まで人事を尽くすのだよ」
ちょ、待てよ!!マジで待ってくれ!
『ま、待って!私入るなんて言ってないよね!?』
高「うん、言ってないよ?」
緑「言ってないが?」
『へ?』
2人の返事にポカンと口を開けてしまった。
高「とりあえず前向きに考えてみてよ!Aちゃんなら俺達大歓迎だから!」
緑「歓迎してやらんこともないのだよ」
いやどっちだよ。
………まぁ、考えるだけならいいか、と私はそれ以上考えるのをやめてお弁当を食べ始めた。
『(玉子焼きうま)』
▼
あれから放課後になり、2人は部活へ。私は1人教室に残り昼休みのことを思い出していた。
『そういえば強豪強豪言ってるけど、実際どんなんだろう…』
バスケの強豪校である事だけを知っており、実績などはよく知らなかった。
スマホを取り出し秀徳のバスケ部について検索をかけた。
"前年度全国ベスト8に入る実績を持つ東京都不動の三大王者の一角。「東の王者」「歴戦の王者」と呼ばれる強豪校"
『王者……かっこよ!』
強豪の中の強豪だった。
てか歴戦の王者って、モンハンみたいだな←
それからふと考え、溜息をつき机に突っ伏した。
こんな所のマネージャーに、しかも部活動にも入ったことのない帰宅部がなれたとして続けられるのか。
そもそも先輩や他の同級が認めてくれるのか。
『うーん…無理じゃね?』
自信だけがなくなっていく。
いやだから何で入ること前提に考えてんだ私!!!
しかも私こんなシリアスキャラじゃないんだけどぉ!?
『帰る!!』
誰もいない教室で1人叫び、私は家へと帰った。
『ただいマンモスー』
家に帰ると姉はまだ帰って来ていなかった。そりゃそうだ、姉は既に部活に入っているから。
それからお風呂に入ったり明日の準備したりラジバンダリ!!してたらいつの間にか夜の7時。
『こんな遅いって事は結構本気なんだな』
新設校と言えどお遊びではないらしい。
『マネージャーかぁ………』
ソファーに寝転びぽつりと呟いた。
その時、ガチャッとドアの開く音が聞こえた。
「ただいまー」
姉が帰ってきたようだ。
『おかえりー、遅かったね』
「うん!部活入ったからね!」
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作者名:雪泉 | 作成日時:2020年3月10日 19時