桃井さつきに成り代わったから、とことん原作を直してやろうと思った。

サボリ魔誕生 ページ9

＊









「青峰君が休み……？」









これも確か、原作にあった台詞だったように思う。









「風邪か何かですか？」


「さー？電話してもつながらないんスよね」


「桃井。何か聞いているか？」









緑間の問いに頭を横に振る。
サボリだろうが、ここは言うべきではないのだろう。









「とりあえず理由がわかったら教えてくれ。話はそれからだ」









「珍しいっスねマジ。青峰っちが練習休むなんて……」


「まーどーせすぐ戻ってくるんじゃないのー？」









不安げな黒子をチラリと見て、オレは青峰に電話を掛けた。
やはり、つながることはなかった。









＊









青峰のサボリの頻度は増えていき、チームの間にもぎすぎすした雰囲気が広がっている。
そんな中始まった全中。









何事もなく終わればいいと願ったことは、果たしてフラグだったか。

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