変えられた人達 ページ5
最近、どうも黄瀬の様子がおかしいのである。
練習中、チラチラとある方向に目を向けているのだ。
練習中だけではない。休憩中は、もっと熱い視線を送っている。
彼の目に映っているのは、青峰だった。
見られている本人は当然気づいており、「何アイツ、気持ち悪ィんだけど」とオレに愚痴を溢すほどに、あからさまだったのだ。
変な噂が流れてはいるが、真相を知る者は一人としていない。
だがオレには、妙に心当たりがあった。
それは、桃井A。
最近丸め込んでマネージャーにした彼女。
時々予想外のことを仕出かす、面白い女。
きっと今回も、彼女が入れ知恵をしたのだと仮定する。
青峰をじっと見つめる黄瀬を、眺める桃井。
オレはそんな桃井に近づいた。
「桃井」
「あ、赤司君……」
「最近黄瀬が可笑しいんだが、理由を知っているか?」
「うーん、わかんないかなあ」
その嘘っぽい笑顔はわざとなのか、妙に腹が立つ。
しかしその言葉に、彼女が何かしたのだ、と頭の中で結論付けた。
善い方向だったとしても、悪い方向だったとしても。彼女を理由として、どれだけの人間が変わったのか。
そしてその影響を受けた人の思いとは。
謎だ。謎ばかりだ。
しかし、彼女を気に入っている自分もいて、少し笑えてくる。
不思議そうな顔をしている彼女にまた、小さく噴き出す。
「ははっ」
「?どうしたの?」
「いや」
怪訝そうな桃井。
──ねえ、“君”は、
俺を、否、
「──『“僕”を、変えて欲しい』」
なんて言ったら、笑うかい。
小首を傾げる君に、そっと微笑み返した。
。°.×_((●×○))_×.°。
あ、いつの間にかこの小説を書き始めて一年が経ってますね。
もうそろそろかなあ、とチラッと見に行けば、昨年の1/11に作ってたみたいです。
一歳のお誕生日、おめでとう。
君が二歳になる頃には、終わらせたいなあ。
2492人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「黒子のバスケ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みずあいす - プーさん大好きさん» ただいまです!これしか言えませんが許してください笑笑 (2017年5月13日 17時) (レス) id: eea04fc780 (このIDを非表示/違反報告)
プーさん大好き - お帰りなさい!!これしか言えませんが許してください。更新頑張ってください。応援してます。 (2017年5月12日 21時) (レス) id: 31dc8f72b4 (このIDを非表示/違反報告)
翠玉未麗*ボード不調(プロフ) - みずあいすさん» ネタバレ盛大すぎ……!(( (2017年5月12日 10時) (レス) id: a813412baf (このIDを非表示/違反報告)
みずあいす - 翠玉未麗*ボード不調さん» 早いですなぁ。盛大なネタバレを致しますと、また過去に行きますかね (2017年5月11日 22時) (レス) id: eea04fc780 (このIDを非表示/違反報告)
翠玉未麗*ボード不調(プロフ) - おおお、もう三部……楽しみですなあ。原作の前って言うと、帝光以前の話ですかね……? (2017年5月11日 13時) (レス) id: a813412baf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みずあいす | 作成日時:2017年1月14日 12時