桃井さつきに成り代わったから、とことん原作を直してやろうと思った。

また来年も ページ40

白金監督が倒れた。
そこから彼らは変わっていくはず、なのに。









「赤ち〜ん。お菓子食べてい？」


「まだ練習中だ」









「おい黄瀬ぇ！てめーせこい手使ってんじゃねぇよ！」


「えー、なんのことっスか？」


「そうですよ青峰君。言い掛かりはよしてください」


「っ！てめーもグルかよ黒子！」









「…ふん、くだらんな」









全く変わりのない日々。
これは……阻止が出来ていると取ってもいいのか？
青峰も練習をサボってはいないし、紫原も赤司に不満など無さそうだ。









このまま変わりなければ、いい。









＊









全中、優勝。
三連覇した。
何事もなく、事は終わったのだ。
試合結果は198対4。
歴代一位となる大差だった。









「……終わった、のか」


「ええ、そうですよ」


「ああ、黒子」


「桃井さん」









汗だくの黒子が、拳を突き出した。
オレも、拳を突き出す。









──コツン。









「また来年も……勝とうね」


「はい……！」





























第二部、完。

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