桃井さつきに成り代わったから、とことん原作を直してやろうと思った。

消えた六人目 ページ27

「ちーっす」


「あ、大ちゃん！ねえ、黒子君て知ってるよね!?」


「は？黒子？誰だそれ」









続いて部活に来た青峰も、知らなかった。
そして、続々とやって来たキセキの世代も、黒子のことを全て忘れていた。









まるで、彼の存在だけが綺麗すっかりなくなってしまったようだ。









「だ、だって、キセキの世代、幻の六人目(シックスマン)だよ!?本当に知らないの？」


「Aっち、大丈夫っスか？」


「一度病院に行った方がいいのだよ」


「キセキの世代は昔も今も五人。六人目なんて、いないさ。それは、一番近くでオレ達を見ていた君が、一番よく知っているだろう？」


「そ、んな……」









キセキの世代は、五人だけ。
六人目は、幻とか伝説とかそういうのじゃなくて、本当にいないことになってる。









「な、なら……」









ならば、テツヤは？
彼も、消えてしまったのだろうか？

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