桃井さつきに成り代わったから、とことん原作を直してやろうと思った。

とある少年の苦悩 ページ12

＊








なんだよそれ……もう戦うのも諦めましたってか。









…なんだよ。





なんでだよ……!!









楽しみにしてたのに…！
お前とならいい勝負ができるって…





ってカオだな。
けどよ…









わかってねーよ、お前……自分がどんだけ化け物か……。









開始数分でわかっちまった圧倒的な差…一生かかっても追いつけない…凡人に一縷の望みも与えないほどの。









「いるわけねぇだろ。お前とやれる奴なんて……


イヤミかよ」









目を見開いた青峰は、俺の言葉が信じられないとでもいうような顔をしていた。
別に信じられないほどの言葉ではないだろう。
だって俺は、ずっとそう思っていたのだから。









帝光の試合を何度も見て、潰されていくチームもたくさん見て、その中で楽しそうにしていない“お前ら(ｷｾｷ)”を見て、どれだけ腹が立ったことか。









なあ青峰。





ほんとはお前も、わかってたんだろ？









お前に勝てる奴は、誰一人いないって。

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