桃井さつきに成り代わったから、とことん原作を直してやろうと思った。

悪夢の始まり ページ11

「黄瀬君」


「あ、Aっち！」


「アレの調子はどう？」


「あともうちょっとなんスけど……最近青峰っち練習出ないし、観察のしようがないっス」









青峰のコピーはやはり難しいらしく、それを試す人もいないので、本当にできているかどうかがわからない。
しかし黄瀬の中では、あとどのくらいのところなのかがわかっているらしく、オレが言わなくても色々試しているようだ。









「ま、試合頑張ってね」


「Aっちに言われたからには、絶対勝たないと！」


「あはは。ほどほどにね……」









黄瀬には、まだ公表しないように言っているので、試合中に披露でもして周囲を混乱させるなんてことは起きないだろう。
なんてったって、オレが言ったことだからな。絶対に守るだろう。









　









＊









「…………」


「どしたんミドチンー？」


「…いや……今朝のおは朝占いがな……」


「なにー？悪いのー？ちょっとカンベンしてよミドチーン」


「オレは３位だ。問題はない。ラッキーアイテムも持っている。悪いのは……









青峰だ。最下位だったのだよ」

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