桃井さつきに成り代わったから、とことん現実を呪ってやろうと思った。

雑談 ページ28

前回好評だったので、今日仕入れた恐怖ネタをお伝えします。

登場人物▼
みずあいす…私
かおちゃん…家が特殊な友達(前回も登場)
なーちゃん…友達
胡(えびす)さん…知り合い程度の同級生
栗山君…名前しか知らない同級生
藤井さん…霊感のある同級生
西山先生…国語の先生

部でのいつメンは私、かおちゃん、なーちゃん。
栗山君がメインです。

※全員仮名です。

｡ﾟ.×＿((●×○))＿×.ﾟ｡



これは今日(7/1)、放課後の話です。



私とかおちゃんとなーちゃんは、家に帰るために自転車置き場に向かいました。
そこには、胡さんがいました。
胡さんはなーちゃんの友達で、私と知り合いました。


「あ、えっと、胡さんだよね！」

「うん。あってるよ」

「えーっと、霊感ある子だっけ？」


今思えば、私の発したその言葉が、“あの事件”を知るきっかけでした。


「それ、藤井さんじゃない？」

「あー、そう！藤井さんだ！ごめんなんか間違えてた」

「でもそーいえばさー、」


そこからです。
話は栗山君のことになりました。


「栗山、取り憑かれてたんだよ」

「「「はっ？」」」


栗山君。
名前しか聞いたことはなく、会ったこともないです。


「え、知らない？１組すごい騒いでたんだけど」


胡さんは１組。同様に栗山君も１組でした。


「この間幽霊騒動があってさ、だから西山先生が合同朝会で言ってたじゃん。『幽霊とかそういうのは──』って」

「朝会…？」

「まず最近で朝会なんか開かれたっけ？」

「言われてないよねそんなこと」


うちの学校ではよっぽどのことがない限り、朝会など行いません。
私達は全く覚えていません。
胡さんは話し始めました。


「その時の栗山、呼び掛けても全然反応してくれなかったんだよ。超怖かった」


普段彼は、元気な性格。決して人を無視する人じゃない。
それは、みんなの噂や評価から知っていました。


「それでその後藤井さんが、『憑いてた』って。あの後、栗山肩がすごい重かったらしいよ」


そんなことがあったとは。
全然知りませんでした。
しかも朝会というのも全然身に覚えがありませんし、不思議です。


「で、今後その話をしないことに決まってたんだけど…」

「え、言ってよかったの？」

「まーいんじゃね」

「でも、西山先生そんなこと言ってたっけ…」

「そこなんだよなー、全然覚えてない」

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