検索窓
今日:18 hit、昨日:45 hit、合計:68,343 hit

9☆カット、10☆時には犯罪者集団 ページ28

昨日、和典から電話があった。




「黒木から伝言。

13時に池端18丁目の21の8に集合だってさ。」



「さすが貴和。見つけたんだね、被害者の家。」



「加藤行利の家だって。でも同姓同名かもしれないし、

誘拐の事実があるかどうかもわからないから

期待しすぎるなよ、とも言ってた。」







てなわけで加藤家へ行きまーす。






問題の家のそばの塀に和典と貴和が

よりかかって待っていた。





「やっほ、みんなは?」


「まだオレたちだけ。」




そう答えた和典に貴和がたずねた。




「そういえば、誘拐の届けについて刑事に電話した?」




すっごい聞きたかったのに、

わたしのケータイがいいタイミングで鳴っちゃって。




どーでもいい電話なら出ないけど、

どーでもよくなかったから


「ごめん。みんな来たら教えて。」




そう言って少し離れたところで電話に出た。




「もしもし、どしたの?」



「いや、元気かなって思ってさ。最近話してなかったし。」




かけてきたのは同い年の従姉弟。



「わたしは元気。そっちは?」



「オレもみんなも元気。でも、ま色々あってさ。

ヒマなときでいいから聞いてよ。」




なにかあったのかな?


心配しはじめたとき、貴和に呼ばれた。



「真実、みんな来たぜ。」


「わかった。」






貴和に返事をしてから従姉弟に


「今はちょっとムリだけど、

いつでも聞くからかけてきて。」


そう言って、みんなのところへ行った。





「ごめん。で、貴和、家族構成は?」


わたしの質問に貴和はうなずいた。




「世帯主は加藤行利、妻和美、

それに1才6ヶ月の純。」



1才なら簡単に誘拐できちゃうよね。



人見知りが始まっていなければだけど。




「これからどうする?」


和臣の質問に、貴和は軽く笑った。



「まさかインターホンを押して聞くわけにもいかないだろ。」




言いながら、ポケットからテニスボールを取り出す。




「だから、これを投げこんで拾わせてもらう。

その間に手がかりを探し出す。」




すると和彦が、顔をしかめて家全体をながめまわした。




「じゃ、簡単に捜せないところに

投げ込まないとだめだよ。時間をかせげない。」



和典が、中指でメガネを押し上げながら言った。




「建物の向こう側が庭になってるみたいだな。

木がたくさんあるから、その間に入れよう。」

*→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (49 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
88人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

フェアリー - すみません。ページ7の11行目のとこ、「ためすぎだろ」じゃなくて「だめすぎだろ」じゃないですか?間違ってたらすみませんm(_ _)m (2021年12月25日 19時) (レス) @page7 id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)
- よかったです! (2020年1月5日 7時) (レス) id: d5e1d3b75f (このIDを非表示/違反報告)
まーお。(プロフ) - 星さん» ありがとうございます!合ってます!即直してきました! (2020年1月5日 4時) (レス) id: dbfd11264f (このIDを非表示/違反報告)
- 私が間違ってたらすみません! (2020年1月4日 19時) (レス) id: d5e1d3b75f (このIDを非表示/違反報告)
- こんにちは!えーっと、誤字を見つけました。ページ25の若武君の「上杉は、…」で、『かかわっら』と書いてあるところがあります。『関わった』ではないでしょうか? (2020年1月4日 19時) (レス) id: d5e1d3b75f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まーお。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/9649c0265d1/  
作成日時:2018年5月15日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。