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ゴミだ(((・アーヤSide ページ48

はっきりとそう言ったとき、若武は、思ってもみなかったことだろう。



それから数分後に、自転車のスクラップの山の中から、グチャグチャに曲がった自転車を発見し、


思わずゴミだとつぶやくことになるなんて。



新品だったマウンテン・バイク、それは、まったくはっきりと、ゴミ以外のなにものでもない形で発見されたのだった。






「いやあ、あってよかったと言っていいのか、気の毒だと言っていいのか複雑だが......よかったら、持ってかえりなさい。

いやなら、ここに置いていってもいいよ。処分しておくから。
ま、気を落とすなよ。 男なら、このくらいのことは乗りこえなくちゃ。」
(P191)


鈴木さんの声がむなしく聞こえるほど、若武はガックリと肩を落とし、横倒しにされた自転車の前の地面にしゃがみこんでしまっていた。



「ちっきちょう......。」


私は、若武を元気づけようとして言った。


「ね、宝石かマイクロフィルムの隠されていた跡を捜そうよ。」


みんなは、びっくりして私を見、それから小塚クンが言った。


「立花も、『ルパン対ホームズ』を読んだの?」


黒木クンが、少し笑って若武のそばに片膝をつき、その肩を抱きながら上杉クンを見上げた。


「上杉、早く調べろよ。でないと、若武と立花とが、ルパン・ホームズ物語路線で証拠をメチャクチャにしちまうぜ。

ここはひとつ、感情にまじえないおまえの論理展開に期待したいところだ。」



上杉クンはうなずいて、自転車に歩みより、タイヤのほうからゆっくりと観察しはじめた。


慎重な手つきで、折れたスポークやパンクしたタイヤに触り、ペダルをひっくり返し、ひん曲がったトップチューブの様子を調べる。



そのうちに、

「小塚、ちょっと。」
(P192)


ふり返って小塚クンを呼びよせ、ふたりで額を合わせて、低い声であれこれ話しはじめた。




「......かな。」


「いや、そうなら......だろ。」


「そうか。じゃ、こういうのは?一部分が欠けてるからさ。」


「ああ、それはあるかもしれない。だって......。」



そんなふたりの横顔は真剣で、その表情はキラキラしていた。


上杉クンは、ふだんでもキリッとつり上がった目をしているのだけれど、

それがいっそう冴えて、まるで刃物のようにするどく光り、いつもはやさしくおっとりした小塚クンまで、別人のようにキビキビとして見えた。

私の出番!?・アーヤSide→←ゴミじゃない!・アーヤSide



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真穂(前よりさらに低in)(プロフ) - 恵菜さん» ありがと〜!!今夜も更新しまーす! (2016年8月23日 19時) (レス) id: d9b3432565 (このIDを非表示/違反報告)
恵菜 - ↓ごめんなさい!間違えました。恵菜です。 (2016年8月23日 19時) (レス) id: 06036da36b (このIDを非表示/違反報告)
Mio - おめでとうございます!応援してます! (2016年8月23日 19時) (レス) id: 06036da36b (このIDを非表示/違反報告)
真穂(前よりさらに低in)(プロフ) - 恵菜さん» ありがとう!! (2016年8月14日 23時) (レス) id: d9b3432565 (このIDを非表示/違反報告)
恵菜 - よかったですね!更新頑張ってください! (2016年8月14日 23時) (レス) id: 06036da36b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まーお。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/9649c0265d1/  
作成日時:2016年5月3日 12時

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