ヘッドフォンっていいね...・天才マネージャーSide ページ4
和典は、その質問も無視した。
「鍵のタイプは?」
声がするどくなってきている。
つられて和臣も、真剣な口調で答えた。
(P98)
「ダイアル錠。」
すかさず和典がつっこむ。
「何連?」
和臣が答える。
「6連。」
とたんに和典がわたしを見て言った。
「そりゃ、おかしいな。な、真実。」
「うん、おかしいよ。」
ふたりの間の緊張が途切れ、立花が息をのんで聞いてきた。
「なにがおかしいの?」
わたしが、和典に答えてあげなよ、と目で合図すると、和典はゆっくり立ちあがり、立花たちのほうに向きなおった。
「6連のダイアル錠なら、簡単にあけられる。」
立花が、びっくりしてる。
きっと、立花の自転車も、そうなんだろう。
「本当?」
立花が聞くと、貴和がうなずいた。
(P99)
「耳で音を聞きながら、数字を順番に試していくんだ。6連なら、2分もあれば軽い。」
「耳がいいわたしは、1分でできるよw」
わたしが言うと、固まる立花w
「ところが犯人は、どうやらダイヤル錠をあけなかったみたいだ。かわりに、チェーンを切っている。ほら、チェーンのビニールコーティングの切れはしだ。」
差しだされた和典の指先には、黄色のビニールが粉のようについていた。
「この様子だと、切ったというより、引きちぎったっていうほうが近いかもしれない。」
和臣が、目を見張った。
「ダイヤル錠をあけずに、わざわざチェーンを引きちぎった!?」
「おかしいだろ?」
そう言った和典のそばで、和彦が大声をあげた。
「わかった!犯人は、頭が悪くて力のあるヤツなんだ。」
よかった、ヘッドフォンしといて......。
貴和が和彦を見て、ちょっと笑った。
「それ、おまえじゃないの。」
「おー、確かにw」
わたしも言うと、和彦は、ブッとふくれて横を向き、となりで和臣が首をひねりながら腕を組んだ。
「力の強い動物とか、かな。ゴリラとか......。」
(P100)
立花が叫んだ。
「なんでゴリラがとつぜん、秀明に現れるわけっ!?」
ああ、ほんとにヘッドフォンしといてよかった......。
和臣が、いやな顔で立花を見た。
「たとえばの話だろ。」
「たとえが悪いわよ。」
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更新遅くなってすみません!!!
やっぱり、色つけるのが一苦労なので、つけるのやめますねw
犯人は、和彦かっ!?・天才マネージャーSide→←和典は、和臣より頭がいいもん。・天才マネージャーSide
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真穂(前よりさらに低in)(プロフ) - 恵菜さん» ありがと〜!!今夜も更新しまーす! (2016年8月23日 19時) (レス) id: d9b3432565 (このIDを非表示/違反報告)
恵菜 - ↓ごめんなさい!間違えました。恵菜です。 (2016年8月23日 19時) (レス) id: 06036da36b (このIDを非表示/違反報告)
Mio - おめでとうございます!応援してます! (2016年8月23日 19時) (レス) id: 06036da36b (このIDを非表示/違反報告)
真穂(前よりさらに低in)(プロフ) - 恵菜さん» ありがとう!! (2016年8月14日 23時) (レス) id: d9b3432565 (このIDを非表示/違反報告)
恵菜 - よかったですね!更新頑張ってください! (2016年8月14日 23時) (レス) id: 06036da36b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まーお。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/9649c0265d1/
作成日時:2016年5月3日 12時