消えた自転車は知っている＊2＊

気取りすぎのリーダー・天才マネージャーSide ページ17

立花は、雰囲気からムカムカしてるのが、わかった。


たいへんなところを全部、他人に押しつけて！って思ってるのかもしれない。


でもわたしたちは４人は、またかというようなため息をついた。


そして、次々に言った。


「和臣、みんなのことまとめることができなかったら、リーダー失格でわたしが変わってあげるよ。」


「リーダーシップをとる気なら、それなりの責任は持てよ。」


「そうだ。オレの勉強時間は、確実に確保してくれ。」


「オレが、おまえと友だちになったことを後悔するほどコキ使うのは、やめてほしい。若武って、いつもすっげえ人使い荒いんだもの。」


和臣は、ニンマリ笑って、両腕を広げた。


「わかった。確実にそうすると約束しよう。それでは、オレの部下の諸君、がんばってくれ。健闘を祈る。」


最後には、サッと敬礼までした和臣を、わたしは一瞬、なぐってやろうかと思った。


立花も、同じことを考えてたらしい。


だって、拳を握ってるんだもん。


気取りすぎだよ、バカ。
(P１２５)

＊作者より→←和臣…よく生きてるね（（←・天才マネージャーSide

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