検索窓
今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:40,360 hit

ページ ページ18

私は痛みに慣れていき、




何も言えなくなってきた。




チンピラ「チッ、何も言いやしねぇ……もういい、川にでも捨てて来い。」




チンピラ4「了解」




チンピラ達は私の財布だけ取って、私を近くの川に運んだ。




そして、私を川に放り投げる。




ここは、深い川だ。




もう、ダメなんだな。




もう一度、会いたかった……。




私は目を閉じ、思い浮かんだのは河上の事だった。




「ッA殿!!」




そして、最後に聞こえたのも、彼の声だった。




嗚呼、良かった。




最後に声、聞けて……




水面に叩きつけられ、意識を失う。




その時、河上さんが川に飛び込む所だけは見えた。




ありがとう……河上……。




好きだったよ……。




〜〜〜〜




カサカサ




ビニールを漁る音で目が覚めた。




ハッと目を開けると、横には先輩が居た。




A「せんぱ……」




先輩を呼ぶと、肩を震わせて驚く。




山崎「ひっ、あ、Aさん……!大丈夫ですか?」




あ、ビニールの音はあんぱんの袋の音か……




A「は、い…大丈夫です……」




山崎「良かった〜」




そう言ってのほほんと優しく頬を緩める先輩。




A「……先輩。」




こんなに優しい先輩を、今まで私の自己中心的な考えでストーキングしていたなんて、




とても申し訳なくなり、正直に言って謝る事にした。




山崎「ん?」




A「今まですみませんでした。」




山崎「?」




A「私ずっと先輩をストーキングしてました……」




山崎「否、知ってるけど……」




え。




そう言葉が漏れた。




A「なんで知ってるのー!?」




するといきなり肩をひしっと掴まれ、真剣な眼差しで見詰められる。




山崎「…君が、好きだから……」




A「…ふぇ?」




待って?




先輩が、私を好き?




山崎「でも」




そう言葉を続ける先輩。




山崎「君は、あいつの事が好き……なんでしょ?」




あいつ……とは、河上の事だろうか。




先輩、私を気遣おうとしてる……?




山崎「あいつは、鬼兵隊の奴で、新選組の敵だ。……それでも好き?」




A「え……鬼兵隊……?」




わかんない……!




一気にいろんな情報が脳に送られてきて、ショートしそうになっていた。

次ページ→←前ページ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (52 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
65人がお気に入り
設定タグ:河上万斉 , 銀魂 , ○○してみた   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

万斉推し - 万斉様ァァァァ!!最高すぎて私死にます! (2022年2月13日 23時) (レス) @page1 id: 78f9a00831 (このIDを非表示/違反報告)
林檎の国の凡人(プロフ) - ぶどうさん» ごめんなさい、リクエストは受け付けておりません……読んでいただきありがとうございます! (2020年6月27日 2時) (レス) id: b12412348f (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - こんにちは!全部読ませていただきました!とても楽しかったです!もしリクエスト可能でしたらいいですか?? (2020年4月11日 10時) (レス) id: 3a519504ea (このIDを非表示/違反報告)
林檎の国の凡人(プロフ) - ポッピングさん» むむ!どのお話でしょうか!?ありがとうございます、励みになります! (2020年3月10日 1時) (レス) id: b12412348f (このIDを非表示/違反報告)
ポッピング(プロフ) - 新撰組ではなく真選組では?あっあとこの短編集大好きです!応援してます!!! (2020年3月10日 1時) (レス) id: 802431f708 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:林檎の国の凡人 | 作成日時:2019年2月25日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。