検索窓
今日:1 hit、昨日:7 hit、合計:40,344 hit

ページ ページ19

山崎「それでも好きか、聞いてるんだけど。」




そんなの、勿論好きだ。




私は頷く。




すると、先輩は笑った。




山崎「あいつは君を傷つけないように、もう合わない気で、さっき出て行ったところ。




……行きなよ。まだ近くに居るはずだ。




新選組の皆には、死んだ事にしておくから。」




先輩の優しさに涙が溢れてきた。




A「先輩……」




山崎「俺は何も見てないし、聞いてない。知らない。




ただ知ってるのは君が、川で溺死させられたっていう事だけ……。」




A「せんぱ……!!」




山崎「行けよ!!」




先輩は泣いていた。




A「ッ……!」




怒鳴る先輩に背中を押され、私は頭だけ下げて部屋を飛びした。




山崎「……好きだったよ……A。」




〜〜〜〜




私は走った。




外に飛び出すと、雨が降っていた。




それでも、足は止めない。




止めては行けない。




見つかりませんでしたって、先輩の元には戻れない。




河上さんを見つけなきゃいけないんだ。




どれだけ足が痛くても、




走った。




転んだ。




涙が出た。




足が痛い。




馬車に軽くはねられたり、




途中で沖田先輩とも会った。




でも、先輩は何も言わずに一言だけこう言った。




沖田「さっさと幸せになれってんでぃ。」




嗚呼、私は色んな人にお世話になったんだなと思った。




〜〜〜〜




暫く走っても、河上さんは見つからない。




もう会えないのか……




そういう考えが脳内を過ぎり、涙が滲んで前がよく見えなくなる。




それでもハッキリと、ある後ろ姿が見えた。




A「河上さんッ!!!!」




そう言うとバッと振り返る河上さん。




河上「ッA殿……?」




私はありったけの力を足に込め、飛び付く。




するとちゃんと抱きとめてくれる河上さん。




戸惑う河上さんの口に、




強く唇を押し付けた。




A「んッ……/////」




河上「んっ!?」




走り回ってきたせいで息が上がった状態でのキスは、とてもキツかった。




離れようとすると、何故か河上さんが私の後頭部に手を回していた。




私は耐えきれず口を開けると、河上さんの舌が滑り込んでくる。




A「んぁっ、か、わか……みッさ……っ/////」




河上「ッ……」




暫く舌を絡めあい、それからはなれた。

次ページ→←前ページ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (52 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
65人がお気に入り
設定タグ:河上万斉 , 銀魂 , ○○してみた   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

万斉推し - 万斉様ァァァァ!!最高すぎて私死にます! (2022年2月13日 23時) (レス) @page1 id: 78f9a00831 (このIDを非表示/違反報告)
林檎の国の凡人(プロフ) - ぶどうさん» ごめんなさい、リクエストは受け付けておりません……読んでいただきありがとうございます! (2020年6月27日 2時) (レス) id: b12412348f (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - こんにちは!全部読ませていただきました!とても楽しかったです!もしリクエスト可能でしたらいいですか?? (2020年4月11日 10時) (レス) id: 3a519504ea (このIDを非表示/違反報告)
林檎の国の凡人(プロフ) - ポッピングさん» むむ!どのお話でしょうか!?ありがとうございます、励みになります! (2020年3月10日 1時) (レス) id: b12412348f (このIDを非表示/違反報告)
ポッピング(プロフ) - 新撰組ではなく真選組では?あっあとこの短編集大好きです!応援してます!!! (2020年3月10日 1時) (レス) id: 802431f708 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:林檎の国の凡人 | 作成日時:2019年2月25日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。