第八話 ページ8
『いつも思ってたんだけど、青木ってナヨナヨしすぎじゃね？』
『それなー？てか男に媚ばっか売ってるように見えてキモすぎなんだけど』
『おい、聞いてんのかよ青木』
夏の日差しが強いまま放課後になり、垂れてくる汗を拭いながらごみ捨てに向かっていたら、とある教室から声が聞こえる。
これ、あんまよくない感じの言い合いかなー…女の子同士ってどうしてこうも睨み合っちゃうのかなー、
なんて少しその教室を覗いてみると檜山くんの隣にいたあの人の姿が。
思わず壁に隠れてしまい、早くなった心臓を抑える。
「………さいあくだ」
助けなきゃ、と思うけど足が少し震える。
だって、ここで私が助けた所でただ先輩方から反感を買うだけじゃ？
そんな親しくもない先輩だし、てかあの人のことよく知らないし。
……とりあえず先生呼んでこよう、と足を進めようとしたらガシャンと大きく鈍い音がした。
思わず振り返ると、何かを守るように背中を丸めているあの人。
『は？何？うちらに盾突いてんの？』
『そんなもん守ったって意味ねーだろ、おい、聞いてんのかよ』
『うっざ、ちょいどけて』
ゆらりとポニーテールを揺らして何かを持ってあの人に近づく女の先輩。
さすがにやばいだろ、
そう思った時には既にドアに手をかけていて。
「……せん、ぱい。こんな所でなにしてんすか、早く部活いきますよ」
青「……っ、ぇ、」
『は？誰あんた、いきなり入ってくんなよ』
「…青木先輩の後輩です、ほら、立てます？」
見た目通りの細い腕を掴み、廊下へと引き出す。
さっきの先輩は持っていた鞄を下ろしてこちらを見る目は酷く冷たく、まるでこっちが悪者みたい。
・
…落ち着かないのだろうか、きょろきょろと周りを見て顔が青白い。
とりあえずどこか座れる場所を探そう。
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塩麹。(プロフ) - ふうかさん» ありがとうございます！地道にゆっくりと頑張らせていただきます。更新を楽しみにお待ちください！ (2021年12月14日 1時) (
レス) id: cc7b208a8b (このIDを非表示/違反報告)
ふうか - すごく面白いです!!続きが気になります!!更新待ってます！！ (2021年12月13日 1時) (レス) @page24 id: c4a626600f (このIDを非表示/違反報告)
塩麹。(プロフ) - Hano.さん» ご報告ありがとうございます。見直し次第修正させて頂きます。 (2021年9月21日 20時) (レス) @page7 id: cc7b208a8b (このIDを非表示/違反報告)
Hano.(プロフ) - 7話の主人公の名前がなぜかAになってます。 (2021年9月21日 16時) (レス) @page7 id: ab344dd67b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩麹。 x他1人 | 作成日時：2021年9月17日 23時
