第7話 ページ8
さっき調理実習の班決めが終わったんだけど……
私Tricksterに縁ありすぎない？
私以外がTricksterって……
女の子居て嬉しいけど確かあんずさんってTricksterと仲良かったよね？
あーピンチだよぉ……
「わー！！Aよろしくー！！」
確か明星くんだっけ？
相変わらず元気だなぁ
「作るのはカレーだね。良かったぁ聞いたことない料理作ることになったらどうしようって内心ビクビクしてたんだ」
「うーんそれはないんじゃないかな？そしたら多分皆手探りで作るから数班ダークマターを生成しそうだし……」
「まぁ、あんずの言う通りだな。皆が知っている料理の方が全班失敗なんていうことは避けられるだろうし…」
「ねぇねぇ、とりあえず皆に聞きたいんだけど料理の経験ってあったりする？俺はあんまりしたことないんだけど……」
「実は僕もあんまりしたことないかな」
「俺もあまりしたことが無いな」
「私は大丈夫！ちゃんと作れるよ。Aちゃんは……」
A「えっと……」
「あ！露骨に視線逸らしてる！」
ヤバい
私、あんまりってレベルじゃないんだけど
ていうか台所立ったことないし
皆の「あんまり」の定義を知りたい
「……Aちゃんって料理するの？」
A「えっと……」
皆がいっせいに私を見てくる……！
見ないで！私を見ないでよぉ……
「えっと……あ！全部作ってなくてもちょっとここを手伝ったとかなら……」
A「あ！それならある！お湯を注ぐとかフタの上で温めるとか……」
「それは料理なのか？」
「いやこれはどう考えても」
「カップラーメンだよね？」
「うーんと……あ！じゃあカレーの材料とか分かる？」
A「えっと…イカとタコと卵と……あと麺かな！それと……お湯？」
「ねぇこれってどう考えても…」
「カップラーメンっぽいな」
「材料的にシーフードかな？」
あんずさんの笑顔が引きつってしまうレベルに到達してしまった…！
やらかした！？
「……えっとわ、私に任せてね……！」
「あんず、めっちゃ顔引きつってるよ〜」
「……あ！放課後買い出しに行かない？材料は自分達で持ち込まなきゃいけないし…」
「そういえばそうだったな。皆、放課後は空いてるか？」
「うん！Aは？」
A「…うん空いてるよ」
断ることができなかった……！
無理だと思うけど放課後来ないでください……！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みくる | 作成日時：2023年7月13日 1時
