第29話 ページ30
今この場では卒業後は誰が私を引き取るかでバトルが行われている
正直どうでもいい
「1番最初にAに目をつけたのは俺だからな？」
「頭に芋けんぴのせてる人が何言ってるの？Aちゃんは「私」と一緒に暮らすんだよ？」
「2人ともよく考えなよ。まーくんは1番最初に「目をつけた」だけであって面識はほぼなかったでしょ？」
「合同練習したの忘れて「アンタ誰」って言った人が今更何を言うの？」
「そーだそーだ！Aからも認知されてなかったくせに！」
「それはあの時の俺の頭が機能してなかっただけだから」
「あれいつまで続くの……」
「醜い争いねぇ」
鳴上くんの言う通り相当醜い
私のことでこうなってるのはまぁ悪い気はしないけど醜いは醜い
「1曲書けたぞ！聞いてくれ！「哀れなリッツ達」！！」
「「「誰が哀れだ！！！！」」」
「そんなくだらないこと話してないでお茶会しましょうよ」
「何がくだらないって鳴上くん？ディベートバトルじゃなくてリアルファイトに持ち込もうか？」
「やめときなよあんず〜ナッちゃんにリアルファイトなんて命がいくつあっても足りな……いった！」
「あらやだ！手が滑ってビンタしちゃったわ！」
「いやいや鳴上？お前の手はパーじゃなくグーだったよな？」
そう言った瞬間、鳴上くんは真緒くんの方へ振り向き圧のある一言放った
「何か……言ったかしら…………？」
「なんでもありません！」
母強し的な感じかな？
一瞬で黙った
「あはは！ナル強しだな！」
「この会話聞いてる俺の身にもなってくれる？」
「もう！セナはさっきから雑誌ばっか見てつまんないぞ！」
さっきから瀬名先輩はファッション雑誌ばかり眺めている
「今度撮影があるからどんなカメラマンか偵察」
「思い通りにいかなかったら瀬名先輩ヒステリッククソジジイモードになるからですか？」
「髪引きちぎるぞクソガキ」
「どんな取られ方するかは把握しとかなきゃでしょ？ま、俺はどの方向から見ても綺麗だけど」
「すごいよセッちゃん！ノーベルナルシスト賞受賞だね！」
「ナルくん、もう1発」
「ちょ、冗談冗談！」
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作者名：みくる | 作成日時：2023年7月13日 1時
