第26話 ページ27
意を決するんだ
調理実習を思い出せ
A「このまま振り下ろして……」
「ストップ！Aちゃん危ないわよ！」
「Aステイ！ゆっくり包丁を置いて」
「そうだぞA！瀬名先輩を殺しても残るのはワカメヘアだけだぞ！」
「アンタってホントに先輩への敬意がなってないよね」
A「何で殺す前提？」
鳴上くんと凛月くんの言い分は分かるけど真緒くんのはなに？
「一応聞くけどなに作るの？」
A「鳴上くんからのリクエストで唐揚げを…… 」
「初心者に唐揚げはないでしょナルくん」
「可愛い子には旅をさせよって言うじゃない」
「俺の魂が旅立ちそうなんだけど」
お肉って切りにくいな…
どうしよ
「A〜お肉はこうだよ」
凛月くんは包丁を手に取りお肉の中心目掛けて包丁を振り下ろした
A「凛月……くん…？これが正規の切り方なの？」
「うんうん、これはニワトリのお肉もうまく切れるしもちろん人間の肉もうまく切れるよ……人間の肉も……ね」
怖い怖い怖い！！
目が明らかに笑ってない
「おい凛月！変なこと教えるなよ」
良かった…常識人
「肉の味付けは塩酸、青酸カリ、睡眠導入剤の豪華3種盛りでいこう」
家庭科室のはずなのに理科室にあるようなものばかり揃っている…
A「青酸カリって…コ〇ンじゃないんだから」
「ペロッ…これは……青酸カリ…！？」
「やめろ！！」
その後凛月くんと真緒くんは瀬名先輩からの愛のムチ？の餌食になりました
「何も殴らなくてもいいじゃん」
「アイツの教育に悪いでしょうが」
「意義あーり！Aの教育方針に親戚風情が口出さないでくださーい」
「アンタを油で揚げてやろうか？」
「さ、味付けはこっちでやっちゃいましょ」
「あ、うん」
見たことの無い調味料ばかりでちゃんと出来てるか不安だけど鳴上くんが言うには上出来らしいから
大丈夫だよね？
「あ！A、味付けにカロリー増し増し生クリームとカスタード入れといて」
「あと瀬名先輩が嫌いそうなものは余すことなく入れてくれ」
「にんにくとフォークでも入れときな。自称吸血鬼の弟と先端恐怖症にはちょうどいいでしょ」
「セッちゃん！酷いよ…」
「あー凛月泣かせた！ついでに俺も泣かせたー」
「いい加減にしなよね！！」
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作者名：みくる | 作成日時：2023年7月13日 1時
