第18話 ページ19
休憩中
私はどうしても気になって朱桜くんの所へ行ってみた
A「ねぇ朱桜くん。それって何？」
「これは新発売のsnackです！……少し食べますか？」
A「え、いいの？……ありがとう！」
スナックを1つ手に取り口に入れてみる
塩の味がする
なのに芋みたいな味もする
不思議な食べ物だなぁ
A「お菓子ってこんな味だったんだねぇ」
「もしかして召し上がられたことがないのですか！？」
A「うん…1つの憧れだったかな。親戚の家に住んでたからあんまりわがまま言えなくて」
「それではこちらのcookieはどうでしょう！！あ、chocolateもございますよ！」
朱桜くんはマジックをしてるかのようにカバンの中からお菓子を取り出している
全部みたことないものばっかり！
……美味しそう
「司ちゃんったら、泉ちゃんに怒られちゃうわよ。ねぇ泉ちゃん」
「…………え？あぁ知らない」
「…………」
皆に配ってこようかな
朱桜くんがTricksterに配ってるから私はKnightsかな？
A「鳴上くん。これ良かったら」
「あら！いいの？ありがとう」
A「えぇっと…どうぞ…」
「何その反応…でもいいや。いただきまーす♪」
A「ここに置いておきますね」
「うんそこに置いといてーあぁ！やっぱり俺は天才だ！！」
A「瀬名先輩も良かったら……」
「いらない」
私は瀬名先輩に、お菓子を持っている手ごとはたかれた
コロン…という音を立ててチョコレートが床に落ちた
A「……え？」
理解出来なかった
先輩にこんなことされたことない
何で…
「ちょっと泉ちゃん？その対応は…」
「うるさい。ナルくんには関係ないでしょ？」
……親戚と…同じ顔だ
私に呆れてるって顔
めんどくさいって顔してる
A「……ごめん…なさい」
「Aちゃん！泣かないで！」
「そうだぞ！な、これで涙拭いて」
「ねぇセッちゃん。そこまで言う必要あった？すーちゃんに嫉妬してるのかなんなのか知らないけどAに当たるのは違うよね？」
「アイツはかさくんと居れればそれでいいんでしょ？…………俺と居なくたって…」
そう言って瀬名先輩はレッスン室から勢いよく出ていった
A「私、行ってきます！」
もしかしたら誤解が解けるかもしれない
そんな淡い期待を込めて先輩を追いかけた
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作者名：みくる | 作成日時：2023年7月13日 1時
