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「あ、お香さんじゃないですか」
「あらあら、鬼灯様にAちゃん」
『……どうも』
着物の袖で口元を隠して笑みを浮かべてこちらを見るお香さんに私は目を逸らす。
何でって？
興味がないから。
鬼灯様以外どうでもいいもん。
「ふふ、Aちゃんは相変わらずね」
正直言うとお香さんは優しい。
普通女の人ってこんな風な態度されたら怒るし影口だって言うし嫌うはず。
それなのにこの人はそんな素振りは見せず変わらず私に挨拶をしてくれる。
今までだってお香さんが誰かの悪口を言っている所なんて見た事がないし聞いた事もない。
きっと良い人なのだろう。
私も別に嫌いではない。
その時だった。
ゾワリと、何か嫌な感じがして。
「…どうしたんですか？」
咄嗟に鬼灯様の後ろへ隠れて袖を軽く握る。
その0.1秒後程。
「お香ちゃあああああん！！Aちゃあああああん！！」
びゅんっと目の前に来た彼…白澤様はいつものようにお香さんの手を取る。
「ッチ」
そうするとまあ当然、鬼灯様の眉間の皺は深くなり私が掴んでいない方の腕が振り上げられて白澤さまの顔面に一直線。
「っぶないなあ！いきなり何するんだよ！毎回毎回君は何なんだよ！」
『ッチ、』
「え！？Aちゃん！？どうして今舌打ちしたの！？」
『……うるさい』
当たってしまえば良かったのに。
ついでにその鬼灯様に似ていると言われている顔面が粉々になってしまえば良かったのに。
「それで何でAちゃんはこいつなんかの後ろに隠れてるのさ」
『……』
「黙りなさい害虫。危機察知能力が高いんですこの子は」
「神様に向かって害虫！？酷くない！？」
『ふふ』
私の事を鬼灯様はこの子と呼びながら頭をポンっと撫でてくれた事が嬉しくて口角を上げてその手にすり寄る。
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みぃーこ - 凄く、よかったです！鬼灯が裏では夢ちゃんの事愛してた、、！ヤンデレ出たらもう最高、、（性癖ですごめんなさい、、 (11月9日 16時) (
レス) @page27 id: d99dd44019 (このIDを非表示/違反報告)
マジ - マジでとっってもキュンキュンです！ (9月27日 22時) (レス) @page27 id: 2ded5cc478 (このIDを非表示/違反報告)
夕 - とても面白かったです‼️ (8月9日 2時) (レス) @page27 id: 2cd608cf26 (このIDを非表示/違反報告)
tenp_555(プロフ) - 心臓が危ない……書いてくれてありがとうございます！ (7月16日 10時) (レス) id: 8d249629d3 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - 夢主が薬で白澤さん好きになって鬼灯さんを威嚇したとき、鬼灯さん内心焦ってたりとかしてたりして…？☺️ (7月9日 19時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まあり
| 作成日時：2020年11月6日 21時
