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「……よく我慢していましたね」
『へ…』
ボーっと背中の鬼灯の模様を見ていれば、振り返った鬼灯様がそう言いながら私を見下ろす。
『あ、頑張りました。我慢しました鬼灯様の為に。だって私が騒いだら迷惑でしたでしょう?それに鬼灯様があの人は嫌がれば嫌がるほどヒートアップするって言ってましたし…』
「そうですね、偉いですね」
『というかやばいです。そんなに見つめないでください鬼灯様…数時間ぶりにそんなに見下ろされると…あ、やばい…鼻血出そうです』
「大げさな」
鬼灯様はそう言いながらまるで褒めるかのように私の頭を優しく撫でてくれる。
『へへっ』
それだけでこの数時間のイライラなんてチャラになる。
すごいんだよなあ、鬼灯様の手って。
マジでゴットハンド。
イライラしてても落ち込んでいてもどんな時でも幸せな気持ちにしてくれる。
『あ、でも』
私はそんな鬼灯様の大きな手に撫でられながら、伏せ目がちに鬼灯様を見上げて口を開く。
『ダメですよ?あんな風に誰でも触らせちゃ!声かけてくるくらいなら放っておいてもいいですけどべたべた触られているのに無視しているとそのうち襲われちゃいますよっ』
「…ほう、私が襲われる?」
『あ、もちろん鬼灯様は逆に返り討ちにしてしまいそうですが。唇を奪うくらいなら簡単にされちゃいそうなので!』
「ほう」
女って意外と肉食が多いから、キスくらい簡単にできてしまうと思うから。
心配なんですよ私は!
まあ鬼灯様のちゃんとした好きな人ならいいんですけど…
って良くない!
悲しい!
鬼灯様の恋なんて応援できるわけない!
ってどうしようか。
今まで考えた事もなかったけどさ、鬼灯様って好きな人とかいるのかな…?
ストーカーしていてそんな風な現場には鉢合わせた事はないんだけど…
え、やだ無理。
鬼灯様に好きな人とか無理。
「急に暗い顔してどうしたんですか」
『え…いや…』
鬼灯様は私の頭から手を退かして不思議そうに私の顔を覗き込む。
うっ…何それズルい。かっこいい。可愛い。
私の為に膝曲げてる好き。
サラサラの髪が揺れてる無理。
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みぃーこ - 凄く、よかったです!鬼灯が裏では夢ちゃんの事愛してた、、!ヤンデレ出たらもう最高、、(性癖ですごめんなさい、、 (11月9日 16時) (レス) @page27 id: d99dd44019 (このIDを非表示/違反報告)
マジ - マジでとっってもキュンキュンです! (9月27日 22時) (レス) @page27 id: 2ded5cc478 (このIDを非表示/違反報告)
夕 - とても面白かったです‼️ (8月9日 2時) (レス) @page27 id: 2cd608cf26 (このIDを非表示/違反報告)
tenp_555(プロフ) - 心臓が危ない……書いてくれてありがとうございます! (7月16日 10時) (レス) id: 8d249629d3 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - 夢主が薬で白澤さん好きになって鬼灯さんを威嚇したとき、鬼灯さん内心焦ってたりとかしてたりして…?☺️ (7月9日 19時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まあり | 作成日時:2020年11月6日 21時