8 ページ12
ー
ある日の事。
閻魔様、鬼灯様、お香さんやその他もろもろでの飲み会が行われた。
もちろん私は鬼灯様の隣を死守。
なので。
『はいどうぞ!鬼灯様!』
次々と鬼灯様に、鬼灯様だけにお酒を注いでいく。
反対隣では閻魔様が「ついでおくれよ〜」なんて言っているがもちろんガン無視。
私?私はもちろん飲んでないよ?
お酒弱いからなぁ。
鬼灯様にも飲むなと止められている。
鬼灯様に言われたらしっかりと守らないとね。
なので私の目の前に置いてあるのはオレンジの液体が入ったグラス。
「あれ、Aちゃんはオレンジジュースなの?お酒は飲まないの?」
前に座るお香さんは私のグラスを見て首を傾げる。
『はい。弱いので』
私は相変わらず返すのはこんなに短い文だけ。
あーーーそれにしても、お酒飲んでおつまみ食べてる鬼灯様は絵になる。
うんうん、かっこよすぎだよ。
見てよこの綺麗なお箸の使い方。
アルコールが入ると少しだけ悪くなる目つき。
たまに見える鎖骨。
無言で私にお酒を注がれる鬼灯様すら愛おしい。
「…見過ぎです」
『へっ、あっ、すみません!見惚れてました!』
大きな声でそう言った私に、いつもの事だからか鬼灯様は気にしていない素振りでお酒を口に運ぶが。
「ひゅーう」
「あらあら」
「素直だねぇ」
なんて、周りからの視線と冷やかしが飛んでくる。
どうでもいいんだけどね。
私は私が言いたい事を言っているだけだし。
別に気にしない。
『あー好きです鬼灯様、』
なんて事も普通に言っちゃう。
そしてテーブルの下、みんなから見えない位置にある鬼灯様のお酒を持っていない方の服の袖を軽く握る。
鬼灯様は慣れなのか、無視なのか。
…いや、最初からこんな感じだったか。
特に反応をするわけでもなく、嫌がるわけでもなくそのまま。
ふふ、そういう所も好きなんですけどね。
ー
282人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みぃーこ - 凄く、よかったです!鬼灯が裏では夢ちゃんの事愛してた、、!ヤンデレ出たらもう最高、、(性癖ですごめんなさい、、 (11月9日 16時) (レス) @page27 id: d99dd44019 (このIDを非表示/違反報告)
マジ - マジでとっってもキュンキュンです! (9月27日 22時) (レス) @page27 id: 2ded5cc478 (このIDを非表示/違反報告)
夕 - とても面白かったです‼️ (8月9日 2時) (レス) @page27 id: 2cd608cf26 (このIDを非表示/違反報告)
tenp_555(プロフ) - 心臓が危ない……書いてくれてありがとうございます! (7月16日 10時) (レス) id: 8d249629d3 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - 夢主が薬で白澤さん好きになって鬼灯さんを威嚇したとき、鬼灯さん内心焦ってたりとかしてたりして…?☺️ (7月9日 19時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まあり | 作成日時:2020年11月6日 21時