2 ページ2
ー
「あ！Aちゃーん！！」
ドアを開けると私の目の前に一瞬で飛んで来たのは
『……白澤様、』
そう白澤様。
他の人には鬼灯様と似ているなんて言われてるこの人。
女たらしで最低野郎な…
「ん？何か今失礼な事考えてなかった？」
『別に』
全く似てるとは思わないけどね。こんな奴…
「で？で？今日はどんな御用で〜？あ、そろそろ僕の彼女に…」
『なりません。頭沸いてるんですか？死んでください』
「全く〜ほんっとあいつ以外には辛辣だよねえ」
今日は鬼灯様のお使いでここへ。
…しょうがなく。
本当に、しょうがなく。
こんな所になんか来たくなかったし、こんな奴に会いたくなかったし、何よりも…
『……ッチ。私はどんな時でも片時も鬼灯様の側にいたいのに』
「本音が駄々洩れだあ」
分かったよ、とヘラヘラと笑う彼は私のメモを取り上げると奥から紙袋を持って来て私に渡す。
あー早く帰ってあの冷ややかな目に睨まれたい。
『それじゃあ私はこれで…』
そう言って私は軽く頭を下げて早々にここから立ち去ろうとした。
…したのだが。
「ねっ、ちょっとだけお茶しようよ」
『……』
そうはさせてくれないのが白澤様。
毎度毎度…よくやるよねこの人も。
『白澤様、離してください。汚い』
「ええ、駄々洩れすぎない？ちゃんとお風呂入ってるんだけど！？」
背中を向けた私に腕を回すと耳元で喋る白澤様に鳥肌が立つ。
はあ、これが鬼灯様だったらいいのに…
卒倒しちゃうだろうけどさ。
鼻血も出そう。
あ…考えただけで鼻血が…
「あ、今あの男の事考えてたでしょう？」
『…ちょっと邪魔しないでくれません？脳内変換しなきゃやってらんない』
「酷いなあもう」
酷いなんて言いながらもニコニコ笑う白澤様は飽きたのかそれとも…
「あ！ミカちゃーん！」
あ、やっぱりな。
店に女の子が来たから私からスッと離れ目をハートにさせてそちらへ走って行った。
何も言わずに行きやがった。
まあどうでもいいけど。
よし、帰ろう。
早く鬼灯様を眺めて目の保養を…
ー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 282人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みぃーこ - 凄く、よかったです！鬼灯が裏では夢ちゃんの事愛してた、、！ヤンデレ出たらもう最高、、（性癖ですごめんなさい、、 (11月9日 16時) (
レス) @page27 id: d99dd44019 (このIDを非表示/違反報告)
マジ - マジでとっってもキュンキュンです！ (9月27日 22時) (レス) @page27 id: 2ded5cc478 (このIDを非表示/違反報告)
夕 - とても面白かったです‼️ (8月9日 2時) (レス) @page27 id: 2cd608cf26 (このIDを非表示/違反報告)
tenp_555(プロフ) - 心臓が危ない……書いてくれてありがとうございます！ (7月16日 10時) (レス) id: 8d249629d3 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - 夢主が薬で白澤さん好きになって鬼灯さんを威嚇したとき、鬼灯さん内心焦ってたりとかしてたりして…？☺️ (7月9日 19時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まあり
| 作成日時：2020年11月6日 21時
