Episode.35 ページ39
『………凛様、そろそろ離してください』
無言で引きずられ続けて約3分。Aが完全に意気消沈していた所、凛はパッと手を離した。
｢入れ。｣
『こ、ここは……凛の部屋？』
Aが戸惑いながら入ると、生活感はあるが物が少なめできちんと整えられた部屋が広がっていた。そこでAはハッと思い出す。
(……そういえば結構前に凛にお詫びするって理由で部屋に呼ばれてたんだった！？！？や、やばい私…その約束すっぽかしてたかもっ！！)
Aが焦りのあまり顔を白黒させていると、その様子に気がついたのか凛はテレビの前に座り、ポンポンと手でAを隣へ座るように促した。
｢思い出したか？｣
『あ、う、うん……わ、忘れててごめんっ！！』
Aが申し訳なさで座るのを渋っていると、凛に腕を引っ張られる。
｢いいからさっさと座れ。｣
『わっ…し、失礼しますっ！！』
腕を引っ張られた勢いで隣に座るA。凛への恐怖とドキドキが混ざって変な表情になっている。
(わ、私お詫びに何したらいいんだろ！？すっかり忘れてたし……変なことされたりしないよね！？)
｢……お前みたいな
Aの表情を汲み取ったのか場を和ませるためかは凛にしか分からないが、凛は溜息混じりにそう呟いた。
『なっ、バカって！！……うぅ、ごめんってぇ〜』
(怒られるのも仕方ないよね……約束すっぽかしたの私だし…って言うか私は何をお詫びすればいいんだろ……)
うぅ…と体育座りをして膝に顔を埋めながら嘆くAをみた凛は、ポンと軽くAの頭に手を置いて｢ちょっと付き合え。｣と呟いた。
『……へ？』
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
『い、いやっ！！！来ないでぇっ！！も、もう無理ぃっ……ヒィッ！！』
｢うるさい、大人しくしてろ。｣
Aの泣き叫ぶ声と凛の呆れたような声が部屋に響き渡る。
テレビの画面には、禍々しく書かれたGAME OVERの文字。
『はぁ、はぁ、ほんとに心臓に悪いっ私ホラーむりなんだってぇ！！』
｢お前が詫びるって言い出したんだろ？｣
『そ、そーだけどぉ！！！……っひぃ！？』
画面に勢いよく飛び出したゾンビにびっくりしたAは、勢い余って隣に座る凛に飛びついた。
｢……は？｣
『いやぁーーっ！！来ないでぇっ！！！』
Aは無意識のようだ。
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黒糖さまでーす - 良い (2023年3月29日 18時) (
レス) @page18 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます(；；)めっちゃモチベになりました…！これからも頑張りますので宜しくお願いします(*´˘`*) (2023年1月4日 2時) (レス) id: 708c48853c (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - りおさん» りおちゃんありがとうございます- ̗̀ ෆ( ˶'ᵕ'˶)ෆ ̖́-どんどん湧いてくるのでガンガン文字に起こしていきます……！！！もっと色んなキャラと会わせたいんですけどねっ！！ (2023年1月4日 2時) (レス) id: 708c48853c (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 私このお話すごく好きです！めっちゃ応援してるので頑張って下さい！！ (2023年1月4日 1時) (レス) @page25 id: 6e1da832f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もなか | 作成日時：2022年12月24日 11時
