『7』の少女【しゅごキャラ！】

episode6 ページ9

（人1）side

自己紹介が終わり、先生があの席に座ってと言って窓際の席を指差した。

僕はその席に行き、隣の席の男の子に「よろしくね」と言って座った。


始業式だったので今日はすぐに終わった。
帰りに、ガーディアンメンバー発表の時にいた女の子が僕の机の前に立っていた。
僕は記憶を探って名前を呼んだ。


（人1）「えっと、あなたは確か、藤咲なでしこさん…でしたよね？」


？「そう！私は、藤咲なでしこ。覚えててくれて嬉しいわ」


僕は今、キャラチェンジしていないからいつも通り気を抜いたら毒舌をしゃべってしまいそうな状態。
でも、今からキャラチェンジしたらばれてしまう。だから、今必死。


（人1）「えっと、藤咲さん…どうしたの？」

首を傾げながら僕は聞く。

なでしこ「今日は、無理だけど、明日よければ学園内を案内させてもらえる？」


（人1）「よければ…なんて…よろしくだよ！
うわ〜ありがたいよ！明日ね？明日だよね？
やったー！」


ほんとは司さんにお願いしようと思っていたが、理事長と一緒に学園内を歩くなんていろいろ耐えられない。
それにチィとモモがあとでめんどくさくなってしまう。ほんとに大歓迎な話だった。


そのことで頭がいっぱいで、キャラが変わってることに気づくのが遅れてしまった。
慌てて僕は訂正する。


（人1）「って…ごめんなさい。いきなり騒いでしまって…」


すると藤咲さんは、可愛い笑顔で大丈夫と言ってくれた。


（人1）「あっ！もうこんな時間！
ごめんなさい！これで失礼します！明日はよろしくお願いします！さよなら、藤咲さん！」


藤咲さんにお辞儀をして廊下をかけて行った。




『理事長室』
学園に来るたびに必ずと言ってもいいほど、入ってるこの部屋…
今朝も入ったが、また入る。



司「やあ（人1）ちゃん。いらっしゃい」


（人1）「お弁当持ってきたんで、一緒に食べませんか？」


親が「司さんに学園についてよく教えてもらいなさい。」といってきたことを司さんに伝えると、司さんはあはははっと笑って言った。


司「（人1）ちゃんの話を聞いてると、そんな両親がいるから、君が生まれたんだなとつくづく思うよ。」


（人1）「ん？」


僕は、疑問に思ったことを聞いてみる。



（人1）「今七瀬家をさりげなくディスった？」


司さんは、そんなことないよ？と肯定の意味を込めたような笑顔を向けてきた。


まぁ、いいんだけど。

司さんだし、そのとうりだし。

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