『7』の少女【しゅごキャラ！】

episode35 ページ41

（人1）side


（人1）「えーっと…イクト…兄さん？
でいいんですかね？」


今、後悔し終わった後…


ノリで言っちゃったので、“兄”と言っていいかちゃんと許可を取る。


（人1）(嫌だと言ってくれ)


そう思っている自分がいたり。



イクト「…はぁ…いいよ、別に」



（人1）「…ありがとうございます…」



さて、今はこんなテンションな僕。
だが、イクト“兄さん”といつもは行かないところへ探検をし、テンションは…




（人1）「兄さん兄さん‼︎あれなんですか！」



イクト「見ればわかるだろ…」


（人1）「わからないから聞いてるんです！」


イクト「はぁ…ソフトクリームだよ」


（人1）「そふとくりーむ？」


イクト「知らないのか？」


（人1）「わからないから聞いてるんです！美味しいんですか？？」


イクト「うまい。…わかったよ、買ってやるよ」


（人1）「わーい！ありがとうございます！イクト兄さん‼︎」


テンションMAXで、ついには、そふとくりーむというものをおごってもらいました。




イクト「ほれ」


（人1）「いちご味…ですね！
イクト兄さんは、チョコ味ですね？お好きなんですか？チョコ」


僕には、「女は可愛いものが好きなんだろ？」と言っていちご味をイクト兄さんはチョコ味を買っていた。


イクト「好き…」


イクト兄さんは、そっぽを向き、照れたように答えた。


（人1）「そうなんですか。あっと、それでは溶けてしまうので、ありがたくいただきます！」


そんなことには気がつかず、僕はピンク色の綺麗なソフトクリームを一口舐める。


（人1）「わー！冷たくて、美味しいです！」



イクト「お前…「（人1）です。お前じゃありません。」わかったよ。（人1）、口にクリームついてる。」



（人1）「ウソ！」


イクト「ウソ。」


（人1）「な！」


イクト「ホント」


（人1）「！？どっちですか！？ついてるんでしたら、とってください。」



イクト兄さんは指でとり、それを舐めた。
そして、ふふんと挑発するように僕に笑って見せた。


（人1）(ついてたんだ…はずかしい…)



この数時間でわかったことがある。
それは、イクト兄さんは、いたずら好き…でも、とても優しいということ。


『優しいですね』
と僕が言うと、イクト兄さんは決まって


「別に…優しくなんてない」


と、空を見ながら、言う。

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