『7』の少女【しゅごキャラ！】

episode8 ページ11

（人1）side


なでしこ「七瀬さんは、どこ回りたい？」


今、藤咲さんと学園内探検中…と言ってもまだ教室出たばかりだけど。
どこと言われても、学校とかは初めてだからよくわからない。


（人1）「うーん…よくわからないから、藤咲さん…「だーめ」えっ？」


藤咲さんが急に「だーめ」と、とても女の子らしい声で言いながら、僕の口元に人差し指を向けてきた。
自分から聞いといて、答える権利がないのか？なんて、いろいろ失礼なことを思ったら、藤咲さんが続けて言った。


なでしこ「藤咲さんなんて、だーめ。クラスメイトなんだから、名字じゃなくて、名前で呼んで！」


思考回路が止まった。
小さい頃から病院生活をしていた僕。
なかなかひとと会わなかった僕。
そんな僕は、人の名前を呼ぶということに少しドキドキした。


（人1）(司さんや、チィとモモは前から一緒だから呼べるけど…)


（人1）「なっなでしこさんの…好きなとこ…ろで…いい…です…」


同年代の子の名前を呼ぶという、初めての体験だから顔がどんどん赤くなっていく。


なでしこ「フフフッ、わかったわ！
じゃあ、今日のルートは教室から校門までって感じでいいかしら？七瀬さん」


（人1）「いいです。なでしこさん、少し質問いいですか？」


なでしこ「なぁに？」


（人1）「僕には、名前で呼ぶように言ったのに、なでしこさんは、僕のことは名字なんですか？」


なでしこ「あらら、失礼…それじゃ行きましょうか（人1）ちゃん。」


（人1）「はっはい…」


同年代の子に初めて呼ばれる名前はくすぐったくて、懐かしいように感じられた。


なでしこさんは、ガーディアンなので、僕に案内を済ませたら仕事に戻ると言った。


（人1）「なでしこさん、質問いいですか？」


なでしこ「はい、なぁに？」


（人1）「ガーディアンって詳しくはなんですか？」


なでしこ「ガーディアンはね、生徒による生徒のためのちょっと特別な生徒会みたいなものなの。
始業式でも言ってたとうりに、Kチェア・Qチェア・Jチェア・Aチェア・ジョーカーの５つの役職からなりたってて、一年に一度、学園の全生徒からたった5人選ばれるの。
生徒たちの個人情報のろうえいや、キツすぎる校則、あらゆるお悩みから生徒たちを守る…それが、私たちガーディアンなの。」


そんなすごい人が、僕に学園の案内をしてもらってると思うとなんだか申し訳なってきた。


（人1）(ガーディアンって、大変なんだなぁ)

episode9→←episode7

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーナンバー

8

ラッキーしゅごキャラ

ペペ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す