元奴隷の少女は煌帝国の第___皇女で____が出ない 【マギ】

第3声　【兄妹たちとの対面】 ページ4

少し経つと、明兄が紅玉、白龍、白瑛を連れて来た

紅玉「Aお姉様」

紅覇を落ち着き、僕の隣に座っている

白龍「A殿、あの…その…」

白龍は声について聞きたいのだろう

白瑛「声が出ないというのは」

白龍の代わりに白瑛姉様が言う

「(ｺｸｯ)」

紅玉/白龍「っ！」

白瑛「………」

僕のせいで皆を困らせてしまう

申し訳ない

紅覇「じゃ、じゃあ！」

紅覇が何か思い付いたようだ

紅覇「僕がAの口になる」

『！！』

皆びっくりしている。もちろん僕も

「〈駄目だよ〉」

試しに口パクで伝えてみる

紅覇「駄目じゃない。僕達、双子だから大丈夫だよぉ」

紅覇の目は本気だ

紅玉「わ、私もお手伝いします！」

紅玉まで……


白瑛「ならば私もお手伝いします」

白龍「俺もです」

紅明「それはいいですね」

紅炎「皆でAの手助けをしてやろう」

『おおーー！』

何でそこまで僕に優しくするんだ？もう僕が姿を消して12年も経っていて、忘れていてもおかしくない

僕なんかいなくても……大丈夫でしょ？

ニギッ

紅覇「A、駄目。そんな事考えちゃ」

「！！」

手を握ったと思ったらいきなり言うから

紅覇「僕ね、Aの考えてる事、なんとなくわかるんだぁ。だから、出来るだけ僕には隠し事をしないでほしいな」

双子って、いいな

紅覇に…伝わるかな…？

「〈ありがとう〉」

紅覇「！！どういたしまして」

口パクで伝わる

これからは紅覇に口パクで伝えればいい

声が出なくなった僕に昔と変わらず接してくれる皆……

僕は皆が好きだな

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