元奴隷の少女は煌帝国の第___皇女で____が出ない 【マギ】

第17声　【お揃い】 ページ18

紅覇「A、大丈夫？」

「(ｺｸｯ)」

ジュダルが受け止めてくれなかったら、僕は完全に床とご対面していただろう。

ジュダル「Aの格好、ババアと一緒じゃん。」

ジュダルが僕をまじまじと見る

「〈変だった？〉」

試しに聞いてみると

ジュダル「そんな事ねーよ。その、なんだ、似合ってる……」

最後の方はジュダルらしくなく小さな声になっていったが、ちゃんと聞き取る事が出来た。

褒められるのは久し振りで、嬉しい半面くすぐったい

紅覇「A嬉しそうだねぇ。」

紅覇にもわかる位顔が緩んでいたとか

そういえば紅玉はどこにいるのだろうか

紅玉には心配させた代わりに、お揃いの格好をして喜ばせてあげようと思いついた。

ジュダル「ババアなら部屋じゃねーの？」

「！！」

ジュダルは僕が何を考えていたのかわかったのか、教えてくれた。

紅覇「行ってみたら？」

「(ｺｸｯ)」

2人にお礼の意味で頭を下げ、紅玉の部屋に向かう。

紅覇「気をつけてね〜」

ジュダル「あの髪紅覇がやったのか？」

紅覇「？そうだよぉ？」

ジュダル「ありがとよ。おかげでAの可愛い姿見れたし。」

紅覇「君、本当にジュダル君？なんか気持ち悪いよぉ？」

ジュダル「うっせえな！人がせっかく礼言ってんのに！」

紅覇「ごめんよぉ。」

ジュダルが素直にお礼を言った事に気味悪がる紅覇だった。



〜紅玉の部屋の前〜

今ノックしても大丈夫だよね？

部屋の前に来て5分、僕は悩んでいた。

ついに決心した。この目の前のドアをノックする事をっ！！

コンコン

紅玉「は〜い」

中から紅玉の声が聞こえた。

ガチャ

紅玉「どなた……！！」

紅玉「お姉様！？」

「(ﾆｺｯ)」

紅玉はとても驚いている。

紅玉「部屋にどうぞ。」

バタン


紅玉「私とお姉様がお揃いなんて……嬉しいわぁ」

紅玉が喜んでいるみたいでよかった。

紅玉「そういえば」

「？？」

紅玉「お姉様は作戦を聞きました？」

作……戦……？何それ？

もしかしてこの前ジュダルと抜けていったやつかな？

多分そうだ。ほんの一瞬だけ、声が出た日。

紅玉「聞いてないのでしたら、紅炎お兄様の所へ行きましょう！！」

紅玉が僕の腕を掴んで立ち上がる

紅玉「さあ！」

「(ｺｸｯ、ｺｸｯ)」

紅玉ってこんなに強引な人だったっけ？

心配だ……

そんな紅玉を微笑ましく思いながらも、炎兄の部屋へ向かった

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