引越し先まじオワタ【松川一静】 (ページ8)

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オワタ。ページ8

「んだよ。アヒルのおもちゃじゃねぇか。」

ベシッ

岩泉が及川の頭を殴る。

「いったいよ！何すんのさ！」

及川が踏んだのはアヒルのおもちゃ。

こいつ。

ふざけんなよビビらせやがって。

ザーーーッ

カコンッ

水道の出る音と、お風呂のあのおけの音がした。

「もう無理ですっ……！俺は！」

「金田一うるさい」

可哀想な金田一だ。

もうちょい優しくしてやれよ。

ﾀﾞﾝｯ

たたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたッ

「「ぎゃあああ！！」」

及川と金田一ビビりすぎ。

ていうか今の音。

タンッ

タンッ

「なんかこっち来てるよね！」

「うるせぇくっつくな！」

岩泉がしがみついた及川を引きはがす。

タンッタンッタンッ

「マジで近づいてきてる……！」

花まで怯え出す。

まぁ正直俺も焦ってる。

Aはどうした。

助けてくれよ。

こういう時こそ幽霊だろ！

「た…………け…………っ」

「い"や"ぁ"あ"あ"あ"あ"！なんか声したよぉおおおお！」

及川うるせぇ……。

さすがくそだな。

ダンッダンッ

こぇええ。

マジでこれだけは怖い。

だから人が来ねぇんだよ！

「あの、クソ川さんうるせぇです。」

「酷い！」

金田一はもう空気が、魂が消えてる。

ご愁傷様。

トントン

肩を叩かれて。

振り向くと。

Aじゃなくて。