引越し先まじオワタ【松川一静】 (ページ24)

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オワタ。ページ24

俺達が辿り着いたのはAの記憶の倉庫。

ありえないくらいの沢山のドアが並べられている。

赤いドアとか青いドア。

全部全部違う色。

「好きなように見て周りなよ。きっと答えが見つかるはずさ。」

Aはまた笑った。

嘲笑うように。

見なくたって思い出したよ。

お前のこと何て。

Aがどういう人物なのか何て。

「Aって、あのA？」

及川が絶望的な表情をした。

「だったら何だって言うんだよ」

岩泉が口を尖らせた。

Aは相変わらずニコニコしてる。

まて、

国見はどうした。

「おい、A。国見は。」

「あー。国見ねー。どっかの記憶見てるんじゃない？」

なんだその曖昧な答え。

適当じゃねぇか。

それに

国見は自由だったってことか？

「そーいう事。別に悪いことはしてないよ。ただ単に、君達に復讐したかっただけ。」

「あ！いました！」

金田一が国見を引っ張る。

さてと、全員揃ったところで。

ちょっとした会議と致しますか。

「A、全て、説明してくれ。お前が復讐する理由も国見をさらった理由も」

花が真剣にそう言った。

Aは間を開けて

「あはっアハハハハハ！」

大声で笑い出した。