オワタ。 ページ12
「帰り道、教えて貰ってもいいですか?」
「え?あぁ、」
ドンッ
そのまま押された。
そして暗い底に落ちていく。
全員上を向いて手を振っているAに目を向けた。
何なんだ本当。
あの子は何者だ。
「あれ?何してんだお前ら」
木兎さんが首をかしげこちらを向く。
「何してたって……。」
「戻ってる…。」
「何だったんでしょうね」
「……。」
国見は黙り込む。
孤爪は近くにあったソファーに腰掛けまたゲームを始めた。
月島はショートケーキを食べに行った。
国見どうした?
「俺、Aの事知ってます。」
「そりゃあ同じ家に住んでるしな。」
菅原さんがニコニコ笑って入ってくる。
「違います。そういう意味じゃなくて。」
すると後ろから
「昔から知ってた?」
夜久さんの声。
何か意外なメンバーだ。
「はい。Aはたぶ__。」
「国見?!」
菅原さんが焦る。
ここに国見がいない。
消えた。
「どうなってんだ?!」
夜久さんはガクガクと身を震わせる。
すると
「えー?何何ー?どーしたのー?」
白福さんがおにぎりを頬張りこちらへ来た。
「国見が消えたんだよ!」
菅原さんはアワアワと手を動かした。
金田一もきて
「く、国見が?!消えた?」
「おかしいね。さっきと同じように。」
清水さんは顔をうつむける。
すると東峰さんがオドオドとやってきて言った。
「Aちゃんって何か、怖いよな。
何か、隠してるっていうか……」
それは、俺たちにとって意味深なことだった。
30人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:穀海* | 作成日時:2016年12月30日 17時