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     誘い ページ18

翌日


今日は昼間っからいつもより人が外に出ている。


こういう日は人気の無い場所に行くのが一番だ。




しかし、まぁ、話を聞く所によると祭りらしい。

祗園祭っといったところか。




原田「あぁ、そうそう。今言うのもなんだが、今日の巡察のついでに千鶴に祭りを見せに行こうと思うんだが……。白夜、お前も――」


「悪いけど、私はどの祭りにも参加しない。」




Aが誘いを断ると永倉が話に入ってきた。




永倉「参加しないって――おいおい、人生の半分損してるぜ?」


「そうだな――、参加しないとは言っても、極一部の祭りには参加する…がな。」



その言葉に原田と永倉は顔を見合わせると言った。



原田「――お前って何考えてんのか全くわからないな」


「悪いか」


原田「いーや、そういう意味じゃない。
  こうして新選組という輪の中に入ったんだ。もう少し肩の力抜いてもいいんじゃないか?」

「――それは、私に信頼してほしいと?」


永倉「それも一理あるな。」


原田「――じゃ、お前は行かないってことでな。
  ……おーい!千鶴。巡察いくぞー」



原田がそう呼びかけると千鶴は「はーいっ」と返事をし、バタバタと外に出てきた。




――全く、なんでそんなに私に関わろうとするんだ……。


Aはそう思うと、自室に戻るのであった。

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作者名:衣咲 | 作成日時:2015年10月5日 7時

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