誘い ページ18
翌日
今日は昼間っからいつもより人が外に出ている。
こういう日は人気の無い場所に行くのが一番だ。
しかし、まぁ、話を聞く所によると祭りらしい。
祗園祭っといったところか。
原田「あぁ、そうそう。今言うのもなんだが、今日の巡察のついでに千鶴に祭りを見せに行こうと思うんだが……。白夜、お前も――」
「悪いけど、私はどの祭りにも参加しない。」
Aが誘いを断ると永倉が話に入ってきた。
永倉「参加しないって――おいおい、人生の半分損してるぜ?」
「そうだな――、参加しないとは言っても、極一部の祭りには参加する…がな。」
その言葉に原田と永倉は顔を見合わせると言った。
原田「――お前って何考えてんのか全くわからないな」
「悪いか」
原田「いーや、そういう意味じゃない。
こうして新選組という輪の中に入ったんだ。もう少し肩の力抜いてもいいんじゃないか?」
「――それは、私に信頼してほしいと?」
永倉「それも一理あるな。」
原田「――じゃ、お前は行かないってことでな。
……おーい!千鶴。巡察いくぞー」
原田がそう呼びかけると千鶴は「はーいっ」と返事をし、バタバタと外に出てきた。
――全く、なんでそんなに私に関わろうとするんだ……。
Aはそう思うと、自室に戻るのであった。
続く お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
← 休戦
10人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:衣咲 | 作成日時:2015年10月5日 7時