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443.sideキッド ページ5

青い顔で降谷さんを見ていれば、少々...いや、かなり悪い顔でニヤリと笑った彼に部屋から引きずり出される。縋るように部屋の中へ視線を向ければ、あの厳つい黒田管理官と呼ばれていた人にサムズアップされた。つらい。





3つ子達にもいい笑顔で送り出されて、俺は死刑宣告をされたかと思った。だって、すげぇ力で引っ張られた。あの人人間じゃねえ。





そんな様子で引きずり込まれた部屋には、真ん中に机と椅子が用意されており、そこへ腰掛けるよう促される。





促されるままに席につけば、足を組んで向かいに座った降谷さんは俺の前に先程黒田管理官から渡されていた紙を置いた。





「月下の奇術師、怪盗キッド...いや、黒羽快斗くん。君に、話さなければならない事がある。」





本名を呼ばれ狼狽えるも真剣な表情でこちらに視線を向けた降谷さんに、誤魔化すことはせずに真っ直ぐ視線を返した。



そんな俺の反応に、ふっと表情を崩した降谷の口から驚きの真実が明かされる。




「初代怪盗キッド...黒羽盗一さんは、公安の"協力者"だったんだ。正確には、怪盗キッドとして協力者になった、かな?最初は普通に怪盗だったんだが正体を突き止めた公安の人が彼を勧誘したらしい。そして彼はマジシャンとして活動する傍ら、怪盗キッドとして活動しつつ情報収集を担ってくれていたそうだ。その中でパンドラの存在を知ってしまった。無理をしない程度に追って見て欲しいという公安からの頼みに答えた彼はそれを追い、そして奴らに気付かれてしまった。俺や新一くん、赤井が壊滅させたあの組織だ。



奴らに目を付けられた彼は、奴らの情報を調べ始めた。そして、それを俺達に渡してすぐの公演でそのまま...」




そこまで言って目を伏せた降谷さんに、なんと口にすればいいのかが分からず俺も視線を泳がせた。

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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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すず(プロフ) - 更新待ってます (4月20日 17時) (レス) id: 2af65047db (このIDを非表示/違反報告)
しろ - 感動。 3子ちゃん尊い (3月12日 21時) (レス) @page35 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
TAKE - こんなに最高で泣ける作品初めてです!頑張って下さい!! (7月8日 0時) (レス) @page35 id: 20d3cc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ@前垢消えた(プロフ) - 神作品をありがとうございます。、、。、、、おかげで涙が止まりません、、、、尊いのをありがとう (5月14日 13時) (レス) @page35 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - はじめまして、2月に入りこちらの作品を見つけ、ようやく最終更新まで読み進められました…!続きを楽しみに待っています! (2023年2月4日 2時) (レス) @page35 id: 240298aea3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:真紘 | 作成日時:2019年1月1日 21時

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